『長崎原爆の日』は
大好きだった祖母の誕生日でもあります
今だったら私の眉毛をうらやましそうに眺めていた祖母に
眉毛を書いてあげて、メイクだってできるのにな･･･
話したいことも、たくさんあるよ
夏休みは「椎田」のばあちゃん家に妹と遊びに行き
合宿のような、楽しい毎日を送っていました
朝は仏具磨き、玄関の拭き掃除、宿題、そして姉妹ケンカして、叱られる・・・
ブタれたこともあったな
自転車置場の仕事をしていたけど、お客さんからばあちゃんが
お金を貰っているところを見たことが無い
一日自転車を預かって１００円
たまに１００円もらっても、私たちにくれたりしてたなぁ・・・
グリコのプッチンプリンが好きで
「孫達が来るから」と、私たちを理由にしょっちゅう買っていた
切符を「おしゃぶり昆布」と間違って引きちぎったこともあったな
警察署にいつもお花を生けに行って、表彰されたり
短歌が優秀で新聞に載ることも多々あった
早くにダンナさん（私の祖父にあたる）を亡くして
子供にも３人先立たれたけど
いつも笑ってて強くて、お金は無かったけど幸せそうだったのは
なんでかな
受験の日の朝も電話をくれて
「ばあちゃんが神様にお願いしよるけね」
と言われると、本当に安心できた
会社員時代に仕事で悩んだ時、８０歳を過ぎた祖母に電話して
わんわん泣いたこともあった
多分、ばあちゃんは困ったと思う
お酒を飲んで父や伯父が騒ぐのを何よりも楽しそうに眺め
自分は飲まないのにおだったり・・・
私の夢に出てくる、そんな懐かしい椎田の想い出は
ぼっとん便所がこわかったし、お風呂は外にあった
冷房なんかもちろんないし、蚊帳で寝ていた
冬は練炭を起こし、掘りごたつで「あんか」を抱えさせられる
カナブンが突入してくる縁側で花火をするのが大好きで・・・
まわりの友人が「椎田のばあちゃん、元気？」と言うくらい
多分私は、ばあちゃんの話をしていたんだな
中学生のとき突然お風呂に一緒に入ってきて
「麻紀ちゃん、自殺やらしたらいけんよ」と言われたことがあった
は？と思ったけど、テレビ見すぎよと言って笑った
ばあちゃんの愛情、いっぱいもらって私は幸せだなぁ
１回もちゃんと言ったことないかもしれんけど
私はばあちゃんが大好きよ
私たちが帰る時、寂しそうな顔をみると辛かった
「付いて行く～」と言って本当に付いて来た事もあったね
今、そちらでは淋しくないですか？
友達が多かったから、ワイワイしてることと思います
たまには私の夢にも出てきてね
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