ガマンが足らないんじゃなくて、ガマンのし過ぎ。 | 人生を楽に 生きづらいを解消して元気を取り戻すセラピー 福岡・心理セラピスト しのはら よしこ

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福岡で生きづらさの原因を解消する心理セラピーをしています。
心理セラピーのこと、人生が楽になるヒントなど、色々と書いています。

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寒い日々が続いています。
お元気ですか?

寒さに弱いので、この年になってもなお、
油断すると、しもやけになります。

暑さはわりと大丈夫なんですけどねぇ。
向き、不向きってあるもんです。

さて、この時期流行るといえばインフルエンザ。

先月、私、一足早く流行に乗ってしまったんですね。
で、しばらく家の中で一人隔離状態。

子どもも、移るといけないからって、
私のところへは近寄らないように
と言われていました。

そうしたら、2日過ぎたあたりから、
夜、おやすみって言いにきた子どもが、
戸口に立ってちょっと涙ぐむんです。

ママに近づきたいのに、甘えたいのに、
とガマンしてるみたいで。

で、4日目
とうとう昼間から泣き出しました。

だいぶん体調も戻っていたので、手を洗って、マスク換えて、子どもの側に行って頭撫でたんです。

そしたら、さらに泣き出しました。
たくさんガマンしていたんですね。

寂しかったね。甘えたかったね。
って声かけたら、さらに涙ポロポロ。

落ち着くまで頭撫でて側にいました。

そうしたら、翌日どうなったと思いますか?

まだ隔離の日数は残っています。
余計に甘えたがって泣いたと思いますか?

違うんです。

戸口で悲しげな目線を送ることも、
おやすみの時に涙ぐむことも、
まったくなし。

アッサリ「おやすみー」って。
私の方が拍子抜けするくらい。

これね、何が起こったか説明しますね。

子どもは、まず、
自分のガマンしていた感情が発散できたんです。

ついでに、
つらい気持ちを受け止めてもらえたっていう安心感ができてるんです。

それがあるから「もう大丈夫」
になったんです。

よくね、子どもが感情的になっているときに
「そのくらいガマンしなさい!」
って押さえつけることで状況をコントロールしようとする親がいます。

で、子ども余計に「ギャー」ってひどくなる、
親声荒げる、さらにエスカレート…

こういう状況ありませんか?

小さい頃だったら
園バスに乗せる時とか。

これね、やると逆効果なんですよ。

なんでかって言うと
子どもが感情的になってるってことは、
その時点で、その状況はすでに、
その子の限界を超えてるんです。

限界超えてるから、
泣いてる、おこってる、怖がってるんです。

自分の限界超えて「助け」を必要としてる時なんです。

でね、そういう時に
「親が自分の気持ちわかってくれた。受け止めてくれた。」
ってなると、
子どもって不思議と安心するんです。
安心して自分の感情消化できるんです。

で、満足しちゃう。

そうするとね、
ちょっと子ども強くなるんですよ。

これも、大丈夫って。

で、そうやって、
安心して、大丈夫な範囲をちょっとずつ広げて
どんどん世界を広げていくんですね。

なのでね、
「受け止めていたらラチがあかない」
んではなくてね、

実は
「受け止めてないからラチがあかない」
なんですね。

長いこと受け止めてもらってなかった子ほど、
最初は時間かかると思うんだけどね。
満たされてない感情が大きくて。

だけど、それも最初だけで、

実はいったん受け止めてしまった方が、
手がかからなくなるんですね。

子育ての参考にしてみてくださいね。


で、これ、子どものことで書いたけれど、
大人も同じなんです。

子どもを自分の心、親を自分の頭で考えること
に置き換えて読んでみてくださいね。

大人ってとかく、
自分が弱いから、我慢が足らないからって自分にムチ打つ人多いんだけどね。

ガマンが足らないんじゃなくてね、
それ、ガマンしすぎてムリになってるんだよ。

だから、自分にムチ打つんじゃなくてね
代わりに、
そっか、そっか、ツラかったね って
自分の頭撫でてあげてね。

その方が人は元気になれるんだよ。

ということで、今回はこの辺で。