10年の在宅介護を経て

じいちゃん(=義父) の旅立ちを送ったのは


2018年7月でした



早いもので七回忌







義父が

介護を必要とするようになったとき



義父の

そばにいること



あるいは、どなたかにおまかせすること







どちらでも良かったと思うのですが







わたしは


じいちゃんのそばにいる

自分であることを

選びました






とはいえ



借金を怖がるわたしに


「借金怖がっとって、どうするんや」


と高笑いするじいちゃんで

(のちに、この意味がわかったのですが…)




その頃の

わたしの経験値では


理解できず






義父とは

理解し合えないと感じていただけに




じいちゃんの容赦ない言動に



日々

感情が揺さぶられ

怒り爆発寸止めな毎日で




わたしの中だけで

腹黒いものが

どんどん育っていきました






あるのに

外に出してあげない感情は


みるみる大きくなっていき





ある日


気づいた時には





コントロール不能状態となり

まるごと全部放出・・・はい。









「この悪魔め!」

「お前なんか悪魔にしか見えんわ!」





あっ、繰り返しますが

関係性は


(わたし側からすると)
旦那さんのお父さんである人へ


(じいちゃん側からすると)
息子の嫁としてやって来た人が






です。







「この悪魔め!」

「お前なんか悪魔にしか見えんわ!」







出そうとか、言ってやろうではなく



出ちゃったものはしょうがない…










そして何が起きたかというと





出ちゃった数秒後


じいちゃんが神さまになって…
(あくまでも、わたしの感覚です)

額に指で三角形をつくり


「ようやっとる ようやっとる」

「ワシはなぁ いつもここから見とるんやぁ」



と、言ったのです



話し方は、ゆっくりと…




そのあと、わたしの意識がカランと変わり


「じいちゃん」

「わたしに介護させてくれてるの?」


と、言っていて





すると、じいちゃんは


「そうや」と言うのです






その後は


お互いに泣きながら


「ありがとう」「ありがとう」



と、ハグ…






「この悪魔め」発言から

一瞬たりとも、ギクシャクすることなく




それどころか


それまでの嫌悪感がスーッとなくなり


じいちゃんと仲良くなって


介護がスムーズにできるようになったのでした







それからというもの


24時間酸素吸入をしていたじいちゃんと

いろいろなところへ

出掛けていきました




酸素ボンベ  おむつ 着替え
クッション  毛布  車イスなど

車に積み込み


出掛けては

同じ景色を見たり 

おしゃべりしたり



楽しくて

とにかく よく笑いました





時には

ゴンドラに乗りたいという

じいちゃんのリクエストに




いやいやいや…

車イスはどうなの?と思いつつも


「大丈夫や」という

じいちゃんの言葉を面白がって


「じいちゃんが良くてもな~  笑」と

乗り場まで行ってみると



車イスのままでも乗せてもらえることを知り

なんなら、車イス指定のスペースがあって

わぁ~と感動しながら


「じいちゃん」

「わたし、高いところ苦手なんよー」と



心臓バクバクしながらも


いっしょに楽しんだのでした




帰りの車の中では


遊びつかれた子どものように

後部座席で

くぅくぅ 寝息をたてて 寝るのです




その姿がとても愛おしく感じて…









そんなふうに

じいちゃんとの関係性が変わっていった頃



じいちゃんから


宇宙のはなしを


たくさん教えてもらいました






「いま、いっしょに宇宙船に乗っとる」


という話からはじまり


「よくなることしか起きん」


とかね




じいちゃん 本当にありがとう♡








そんなじいちゃんとの

忘れられないエピソードが


いくつかあるのですが







じいちゃんがその日お世話になっていた

施設から

連絡があって



体調がおもわしくないので

救急搬送します



病院へ来てください

こちらも
○○病院へ向かっていますので


とのことでした









「わかりました」

「ありがとうございます」


と電話を切ったあと






すぐに


我が家の浴室へ行き

浴槽の栓をして

お湯をためました




お湯がたまった頃を見計らって





ちゃぽん♡






肩まで


お湯にゆっくり つかったのでした





そして、お湯を抜き



出かける準備をして



じいちゃんが搬送された病院へ

向かったのでした





救急処置室の前の長椅子に


施設のスタッフさんが腰掛けていらして


あいさつをすると




まもなく

病院のスタッフさんが出てみえて


「ご家族の方ですか?」

と確認されたあと


「いま、○○さんの検査が終わりました」

「主治医からお話がありますので」

「こちらからお入りください」と…





そこで医師から伝えられたのが


危篤状態です

会わせたい方にご連絡してください


そして

人工呼吸器をつけるのかどうか


という話に入りました






ただし、人工呼吸器をつけたとしても

そのまま亡くなられる方もいらっしゃいます




人工呼吸器は

一度つけたら外すことはできません



ご家族と相談してください







説明を聞きながら


涙はぽろぽろ こぼれるけれど











「人工呼吸器はつけない方向で」

「お願いします」


と、即答していたのです









ご家族と相談されなくても

大丈夫ですか?





「はい」



「いつも」

「わたしが決めたことにOKしてくれます」







すると





医師は




いいですか?


何が起きてもおかしくない状態です








と言ったのです












その時



ぽろぽろ泣いていたわたしの意識が

カランと変わり





喜びが湧いてきたのです









泣いてるのに にやける…






それを察知してかはわかりませんが




医師は


繰り返し


いいですか?

何が起きてもおかしくありません








ふざけているわけでもなく

至って真面目なのだけど…


もう、嬉し笑いを堪えるのに必死






わたしの心の中で起きていたのは




「そうだよね」


「何が起きてもおかしくない!」



「だって、じいちゃんだよ♡」






「危篤だけど、何が起きてもおかしくない」



「奇跡は起きる!」


「じいちゃーーーん」






泣き笑い状態だったのです










もう、理屈じゃなくて


そう思っちゃったんだから


何が起きてもおかしくないんだよ







というわけで





病院の外に出て



旦那さんに電話をしました




いまは危篤という状態である

人工呼吸器をつけないこと

何が起きてもおかしくないこと

親戚に連絡する必要はないと感じていること



に加え



その2日後から

わたしは

リトリート(旅)に出かける予定があることを

話すと




旦那さんも


「そかそか  そうやったな」

「リトリート楽しんでおいで」


「としこが、そばに居ないうちに」

「おやじが逝くことはないわ」




そう言ってくれて


あとは流れに任せるのみとなりました







高度集中治療室で

じいちゃんの入院が決まり






わたしは予定通り


旅に出掛け 訪れた土地を楽しみ





病院の皆様にすべてお任せ状態











旅の最終日


その楽しんでいた旅先に


じいちゃんが入院している病院から

電話が入りました




「○○さん、頑張られました」


「回復されて」

「病室を変わりました」



とのご連絡でした








その電話を受けた場所が


カフェ ARIGATO




そうです



ただただ

 「ありがとうございます」を




電話口で伝え


泣き崩れたのでした








わたしが旅先で楽しんでいる間



病院の方々が誠心誠意

愛をそそぎ 治療に集中し

あらゆる面において尽くしてくださったこと




じいちゃんが魂を振動させ

生きることに 命をいかすことに

専念してくれたこと






旦那さんが

心からの信頼を

じいちゃんはじめ 病院の方々
そして、妻へと

ただただゆるやかに流してくれたこと





さらに

在宅介護を通して

じいちゃんから教わったことを
このまま そのまま
体現させてもらったことに





そして

旅先で電話をとった時に

目撃者として その場にいてくれた
皆さんにも

感謝のきもちがあふれたのでした












この世界は


自分が信じたものが現実になる






言葉では理解していても




わたしは

自分で体感しないと

腑に落ちないタイプ






それでも


体感したいと思えば

気づいたら

その思いのカケラは現実化している






具現化



それは

宇宙の愛を知った


あたたかな体験でした






そして



関わってくださった


たくさんの人たちへ




感謝のきもちが

いまも尚、溢れます





ありがとうございます







トリニティ数秘術セッション

8月のご案内

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8月4日(日) pm23:59とさせていただきます











ありがとうございます


トリニティ数秘術認定カウンセラー
山本登志子