伝説はここから始まった。「スター・ウォーズ エピソードⅣ/新たなる希望」(1977年)。
"1977 Star Wars 03 Souvenir Program" Photo by WCM 1111
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何度観ても名画は良いですね。
色んなジャンルを一つの映画に詰め込んでてんこ盛りなのはこの時代の映画ですが、完璧で破綻せずにテンポ良く進行するのが名画です。
テンポよく、見せ場と見せ場の合間はユーモアで緩急をつけ二時間に収める。
エピソードⅣからその後のスター・ウォーズの世界が既に完成している。
ルークとオビ=ワンの出会いのシーンにしても、観る者はアナキンとオビ=ワンの物語を知っているから感慨深い。
「新たなる希望」、アナログの特殊効果が最高。
今ならCGですが、 やはりリアルで重厚なのが良い。
制限の中で斬新なアイデアで工夫していた若手スタッフ達の熱意が画面から伝わってくるかのよう。
"Darth Vader marches through the dead rebels" Photo by Tom Simpson
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ベイダー登場シーン。すごいな~、コワいな~。
「ローグ・ワン」のベイダー登場シーンよりは穏やかですが、インパクト凄かった。
デザインも良く、今でもずっと新しい。
小学校のとき、僕は帰りに駄菓子屋さんに寄り道してました。
当時、コカ・コーラの瓶を買って、蓋の裏をめくるとスター・ウォーズのキャラの写真、というキャンペーンがやってました。
皆ダース・ベイダー狙い(※映画観る前だからダース・ベイダーをよくは知らない)だったけど誰も当たらなかったなあ。
でも映画館行く前からデザイン見ただけでワクワクしていた。
ランドセル背負いながら「すげー、すげー」って。
ネットのネの字も無い時代なのに、なぜかダース・ベイダーはかつてはジェダイの期待の星だったけど、オビ=ワンと火山の惑星で闘い敗れてベイダー卿になった、という話を知っていたという。
今でもどうやってエピソードⅢのクライマックスを田舎の小学生が知ったのが謎なんですけどね。
"Luke arriving in the landspeeder" Photo by Tom Simpson
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田舎の若者は故郷から都会に出たいのは今と変わらないんだなあ、と。
まだ誰でもない、名も無き若者が銀河を救う。
「スター・ウォーズ」が英雄譚、西洋的自我確立の物語であるのは普遍的なんですね。
田舎の若者ルークが銀河一のジェダイの騎士になる成長ストーリーを観ることになります。
エピソードⅧの老害になったルークなんかファンは観たくなかったんだぞ!、と。
ライアン・ジョンソンはちゃんと観てたのかな?あれはルークじゃないよ。
僕はエピソードⅧに失望して未だにエピソードⅨを観てないですからね。
スター・ウォーズがダークサイドに墜ちちゃったって。
ルークの名誉回復は「マンダロリアン」シーズン2の最終回までファンは待つことに…。
"Sir Alec Guinness, Anthony Daniels and Mark Hamill" Photo by Tom Simpson
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本作は、東洋思想がアメリカに入った70年代的作品なんですね。
フォースにしても当時のアメリカ人は困惑したみたいだけど(それをハン・ソロに投影)、むしろ日本人の方が すっと理解したと思います。
ジェダイの自然と共に生きる価値観や清貧というライフスタイルにしても日本人的だと思います。
ヒロインもただ助けを待つのではなく、アクティブな女性像でこれも時代の変化を投影しています。
エピソードⅣに冒険活劇の、映画の面白みがぎゅっと1本に集約されてます。
ルーカスが幾つものエピソードの中から最初に映像にするにあたり、一番面白いエピソードとしてⅣを選んだ、とか。
納得。これが当たらなければ終わりですからね。よかった。
「地獄の黙示録」を蹴って念願のプロジェクトだったわけですからね。
エピソードⅣはSFに限らず、映画を変えた金字塔なんですよね。







