おはようございます。
本日より、「腰椎編」をご紹介させて頂きます。
〇腰椎の骨構造
解剖学的特徴
・上下関節突起はわずかに傾いた関節面を持ち、関節面はほぼ垂直で矢状方向を向く
・上関節突起の外側面にある乳頭突起は固有背筋の起始と停止の場を提供する
・第5腰椎椎体の下面は仙骨の上面と平行にはならない。この角度は腰仙角度と呼ば
れ、その角度は個体によって様々で、平均16°である(図1では30°)
・第1腰椎椎体の上面と仙骨上面の角度で表す方法(L1-S1前弯角度)では、立位時において平均50°となる。また、安静立位時の仙骨上面と水平面との成す角度は、平均50°である
(図1)
触診指標
→動的触診(Motion Palpation)の際には、乳頭突起および棘突起にコンタクトする。横突起は乳頭突起に比べ脆いのでコンタクトポイントには適さない
※Motion Palpation
→他動運動を用いることによって自動関節範囲を越えた部分の関節運動異常を検出する方法。関節の遊び(joint play ジョイント・プレイ)を評価する。
参考文献
①プロメテウス解剖学アトラス解剖学総論/運動器系 第2版:坂井建雄 他(監訳)、医学書院
②SJF関節ファシリテーション:宇都宮 初夫(編著)、シュプリンガージャパン
③図説 運動器の機能解剖:Rene Cailliet (著)、荻島秀男(訳)、医歯薬出版株式会社
④脊柱モーション・パルペーション:中川 貴雄D.C.(著)、科学新聞社
本日のまとめ
・骨構造をイメージし関節の傾きや形状を考慮した上で徒手的介入を行うことが効果的な治療には重要である。
・構造や形状は個体差を考慮する必要がある。全てが教科書や参考書に準ずる訳ではない。
いつも最後までお読み頂きありがとうございます。
次回は、「腰椎周囲の筋群」を予定しています。
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一般社団法人セラピストフォーライフ
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代表 齊藤洋輔