心と腰痛~プチ脳科学入門~ | リハマガ!【健康とリハビリの専門家】矢口拓宇公式ブログ

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さて、あなたは不安なことや心配事があったり、
ストレスを感じているときや精神的に疲れているときなどに
腰痛を感じる・・・といったことはありませんか?


よく、「心と体はつながっている」と言いますが、
これは実は脳科学的にも証明されているんです。


腰痛には、大きく分けて2種類あります。


1つは急性腰痛。

ぎっくり腰や急にひねったときなど、
急に痛みが生じたときに感じる腰痛です。
痛みを強く感じる場合が多いが、
しっかりとケアすれば治すことができます。


もう1つは慢性腰痛。

最初に腰痛を発症してから時間がたっているのに、
慢性的に腰痛を感じる、痛くなったりよくなったりを繰り返している
・・・といった腰痛です。
弱い痛みがじわじわ続くような場合が多いです。
治すことが難しく、上手につきあっていくことが大事と言われています。


急性腰痛のうちに無理をしたり、
しっかり治さないでいると、
慢性腰痛になります。


慢性腰痛に悩まされている方は多いと思います。


実は私も腰痛もちだという話は以前お話しましたが、
私の場合、完全に慢性腰痛になってしまっています。

あまり自分の身体を大切にしてこなかったからだと思います。

最近は持ち上げる動作など腰に負担をかけることをやると
また痛くなるということは分かっていて無理はしないのですが、

身体に無理をかけていなくても、
ストレスを感じていたり、
気持ちが落ち込むようなことがあると、
腰痛を感じます。


なぜ、そんなことが起こるのか?

急性腰痛と慢性腰痛の違いがもう1つあります。
痛みを感じる脳の領域です。

急性腰痛は痛みの感覚を「感覚野」というところで受け取ります。

慢性腰痛は痛みの感覚を「大脳辺縁系」というところで受け取ります。

大脳辺縁系というところは
原始的な脳と言われていて、
「情動の表出や意欲、そして記憶や自律神経の活動に関与する
構造物の総称」
と説明されています。


特に、情動に関する部分と同じようなところで痛みを感じてしまうというのが
やっかいなところです。

気持ちが落ち込んでいると、
情動に関する部分が活動している状態で
近くの痛みを感じる部分に影響して、
「痛い」と感じてしまうんです。


腰が痛いのではないのに、脳が勝手に
「腰が痛い」と判断してしまうわけです。


これは本当に面倒くさい腰痛ですね・・・。


もし、腰痛体操などをやってもいまひとつよくならない
という場合は、少し心にも目を向けてみてはいかがでしょうか?

私も、そんなときは好きな音楽を聴いたり、
身体を動かしたりして気分転換しています。