さて、いきなりですが、最新の核医学の報告をご紹介します。

 

FAPI PETというのが2018年頃から報告されています。

(PETというのは癌の診断や人間ドックで知られているペットという検査です)

 

FAPIというのは fibroblast activation protein inhibitor の略です。

日本語では、線維芽細胞活性化蛋白阻害剤、となります。

 

このFAPIという薬剤をPETで撮像できるようにしたところ、もの凄い成果が得られています。

最新の論文をご覧下さい。

http://jnm.snmjournals.org/content/60/3/386.full

(専門機関でしか見られない場合は、こちらもクリックして下さい)

 

この報告では、悪性腫瘍が明瞭に描出されています。

そして、生理的集積(誰でも集積する臓器・組織)は腎臓と膀胱のみとなっています。

 

この薬剤の凄いところはDOTAというキレーターが使われていて、

この論文のように 68Gaを結合させるとPETが撮像できるだけでなく、

治療用核種 177Luや225Acを結合させると悪性腫瘍を治療する可能性を秘めているということです。

 

これも2016年頃から注目されているPSMAを開発したHeidelberg大学のチームが開発しています。

 

さて、これからの報告がとても楽しみです。