輪郭3点手術、その中でも「顎先」が印象を完成させる理由
ザ・プライド美容外科
こんにちは。イ・ドンフン院長です。
本日は、頬骨縮小術、下顎角(エラ)縮小術、
オトガイ形成術(顎先手術)を同時に受けられた患者様の
症例を通して、「顎先」が顔全体のバランスにおいて
どのような役割を果たしているのか、術前・術後の写真と
CTを比較しながらご説明したいと思います。
「輪郭3点」と呼ばれる
頬骨縮小術、エラ縮小術、顎先手術(オトガイ形成術)の中で、
私が最も重要視している部位は顎先です。
手技的には、頬骨やエラの手術と比べると
比較的シンプル(?)に見えるかもしれませんが、
考慮すべきポイントが非常に多い部位だからです。
【なぜ顎先が重要なのか】
頬骨とエラを小さくしても、顎先の形や位置が合っていなければ、
横顔と正面の印象が自然に仕上がらないケースが多くあります。
顎先は、単に「尖らせればよい」という問題ではありません。
・前後方向の位置(突出度)
・左右の対称性
・上下の高さ
・下顔面全体とのバランス
この4つの要素がすべて整ってこそ、
自然な仕上がりになります。
今回の患者様は、
私がほかの記事でも何度か取り上げている
「縦に長い後退顎」の症例です。
【手術前のCTで確認した問題点】
正面から見ると、顎先の中心が顔の中心軸と一致しておらず、わずかな左右差が見られます。
ただし、ほとんどの方にはこの程度の左右差が見られることがあります。
右斜め45度から見た状態です。上顎と下顎が噛み合う咬合面自体は後上方へ上がっており、
顎先が後退して見える状態です。一方、噛み合わせを見ると、上顎よりも下顎がやや前に出た
軽度の受け口のような状態であり、顎先には互いに相反する特徴が見られます。
一般的に後退顎というと、顎先が短く、小さく見える状態を指し、
反対に受け口の場合は、顎が長く見える傾向があります。
遠近法をイメージすると分かりやすいかと思います。
【デザインのポイント】
顎先手術を設計する際は、正面から見た左右の対称性だけでなく、
横顔のライン(Eライン)も併せて考慮します。
頬骨とエラが小さくなると、相対的に顎先が目立って見えるため、
3つの手術のバランスをあらかじめ計算して
デザインすることが重要です。
【手術後のCT比較】
手術前は、患者様から見てやや右側にずれていた顎先を少し左側へ移動させました。
また、T字骨切り術を応用した、やや「逆V字型」の骨切りを行い、顎先の縦の長さが短く見えるように計画しました。
顎先の骨を前方へ移動させる際も、単純に前へ出すだけではありません。
やや上方向へ移動させながら前進させることで、長く見えていた顎を短く見せる効果も得ることができます。
手術後のCTでは、顎先の骨の横幅が全体的に狭くなるとともに、
縦の長さも短くなっていることが確認できます。
また、顎先が後退していた横顔も、
より洗練された印象へと変化しました。
骨の位置が変わることで、
軟部組織(皮膚や脂肪)も少しずつ新しい位置になじんでいきます。
最終的なフェイスラインは、
手術後3~6か月かけて安定していきます。
【手術前後の写真比較】
正面から見ると、下顔面の横幅が狭くなり、顎先の左右差も整ったことで、
フェイスラインがすっきりしたことを確認できます。
横から見ると、エラのラインがなめらかになり、顎先まで自然につながることで、
横顔全体のラインが整いました。
【最後に】
輪郭3点手術において、顎先は単なる「最後の仕上げ」ではなく、
顔全体のバランスを整えるための重要な要素です。
頬骨、エラ、顎先の3つの部位を別々に考えるのではなく、
ひと続きのラインとして計画することが、
自然な仕上がりを実現するためのポイントだと考えています。
本記事は、実際の診療症例をもとに作成しています。
手術の結果には、個人の顔の構造や状態によって
差が生じる場合があります。






