賠償と解散についてもう少し見てみよう。

2008年1月に上祐は早稲田英字新聞の取材を受けている。

ひかりの輪HPにはこのようにある。

 

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●上祐代表、早稲田大学英字新聞会のインタビュー取材を受ける(2008年01月11日)

 

1月9日、上祐代表は世田谷の本部で、早稲田大学英字新聞会のインタビュー取材を受けました。

 

同会は、早稲田大学内などで無料配付されている英字雑誌『The Waseda Guardian』(1936年創刊・年4回・毎号1万部発行)を編集しており、今回は「宗教と現代社会」をテーマに、「ひかりの輪」への取材を行うことになりました。

 

上祐代表は、自身の出身大学の後輩にもあたる記者2名からの質問を受けて、ひかりの輪設立の経緯、ひかりの輪が目指す理念、オウム事件の原因、事件への総括、21世紀の宗教の課題などを約2時間にわたって話しました。

 

記事は、4月に発行されるスプリング(春)号に掲載される予定です。

 

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●フォトレポート

 

最初、上祐代表は母校の後輩ともあって、懐かしそうに大学のことなども話されていました。

 

次々と質問が投げかけられる中、事件の原因は何かという質問には、かなり時間をかけて慎重に説明されていました。

 

21世紀の宗教についても、かなり深い話が展開されました。

 

 

後輩の取材ともあってか真剣さも一段と増していたようでした。

 

なお、この取材はすべて英語で記事になるということです。

読みたい方は英語の勉強が必要ですね。

 

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ではどんな記事になったかを見てみよう。

 

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新団体ひかりの輪はオウム真理教の総括と反省のもと設立されたと唱われている。代表を務める上祐氏はこう説明する。

「ひかりの輪はオウム真理教に属していたものが根底から事件を反省し生まれ変わっていくという趣旨で設立されました。宗教が起こした問題は宗教でしか越えられないと思うんです。オウム真理教の教訓を出来るだけ若い者に伝えていかなきゃいけないと。それが贖罪の一つだと思うんです。」
 
とは言うものの社会と積極的に融和しようとしているひかりの輪に対して多くの市民が違和感を感じている。

 

 

それを顕著にしているのがオウム被害者の一人である高橋シズエ氏だ。彼女は地下鉄サリン事件で夫を亡くし現在は被害者の会代表を務めている。
 
「形は変えていない。教義も変わっていない。反省しているとは思えない。賠償金をはらうために自分たちが当然存続して営利活動をしなければならないわけで彼らにしてみれば存続するための口実を作っているわけですからそれは納得しがたいものがありますよね。」
 

本当に反省しているなら脱会して罪の意識を持って賠償すべきだと彼女は訴える。

 

また事件の概要を知らなかった信者に対しても怒りをあらわにした。
 

「それは理論的道義的な理由だけじゃなくて彼らのお布施をしたお金がサリン製造に使われたという間接的な加担はあったわけだからその点に関して謝罪していない人は許せない。」
 


高橋氏と同じくひかりの輪は解体すべきと主張するのは滝本太郎氏だ。

「上祐は嘘をつくのがワークなんです。彼が言っていることを信じてはいけない。また同じような事件を起こす可能性はあるし危険である。ひかりの輪も解体されるべきだ。
 
現在、公安調査庁はひかりの輪についても団体規正法に基づく観察処分対象としている。ひかりの輪は社会との融和を謳っているがそれはまだ遠い先の話になりそうだ。

 

The Waseda Guardian 2008年 春号

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やはり遺族被害者は「賠償より解散」を求めているのではなかろうか。

上祐が聞いたという阿部弁護士の発言は根拠がなく説明不足は否めない。

 

これではオウムのままと言わざるを得ないのではなかろうか。

上祐には説明をお願いしたいところである。