そもそも上祐はオウムを本当に反省しているのだろうか。

オウムの反省を掲げて2007年5月7日にひかりの輪を立ち上げてから15年近く経つ。

15年近く経つが未だに高橋シズヱさんたち遺族被害者に謝罪できていないのである。

ひかりの輪は観察処分外しのためだけの団体なのだろうか。

 

さて、2016年3月24日の週刊新潮に興味深い記事がある。

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【地下鉄サリン事件の日に温泉旅行を企画はああ言えば上祐】

 3月20日、東京・霞が関では今年も「地下鉄サリン事件」の慰霊式典が行われる。ところが、よりにもよって同じ日、オウム真理教の幹部だった上祐史浩氏(53)が、温泉付きの旅行を主催するという。

 



〈来る3月19〜21日に、ひかりの輪として初めて、北陸の福井の聖地・自然巡りを行うことになりました〉

 こんな告知が、上祐氏が代表を務める「ひかりの輪」のホームページに掲載されたのは2月中旬のこと。それによると、旅行は、永平寺などの神社仏閣、そして三方五湖などの自然を巡り歩くというもの。参加費用は2泊3日で3万7000円。現地で瞑想を行うとしているが、宿泊先には温泉付きの宿もある。

 ジャーナリストの藤倉善郎氏が言う。



「この旅行は、信者や上祐ファンからすれば“上祐さんと一緒に旅行できる!”と人気が高いのです。現地へは団体が車を出しますから、実費はガソリン代や高速料金ぐらい。宿泊費や温泉代は含まれておらず、代金の大半が団体の懐に入る仕組みです。聖地巡りと言っていますが、上祐氏らは、これまでも2泊3日の草津旅行を主催したり、上高地にハイキングをすることもある。やっているのは金集めのレクリエーション要素が強い旅行にしか見えません」

■グラビアアイドルも
 実際、草津の旅行では団体の副代表が湯めぐりをしたとブログに書いており、

〈流石に、草津のお湯は泉質が抜群で、溜まった疲れもすっかり抜けました〉

 と報告している。過去の旅行では混浴もあったと証言する参加者もいて、ずいぶんと楽しそうな“聖地巡礼”なのだが、今回は慰霊式典の当日。

 

 事件現場で関係者が頭を垂れているというのに温泉に浸かっている場合なのだろうか。

 上祐氏と言えば、かつてオウムの外報部長という立場にあったのはご存じのとおり。事件当時はテレビに出まくり詭弁妄言を総動員して応戦したことから、「ああ言えば上祐」なんて仇名も付けられたものだ。その後、後継団体「アレフ」を抜けて、新団体「ひかりの輪」を設立、事件の反省からこれまで被害者に対して約3500万円の賠償金を払ってきた。

 ところが、その支払いも年々先細っており、公安関係者によると、最近はこの手のイベントを利用した金集めが目立つのだという。

「昨年12月17日には会費を取って上祐氏の誕生会を開いていますが、セクシー系のグラビアアイドルも参加し、他の参加者も上祐さんにプレゼントをあげたりして、ずいぶん盛り上がっていました」

 そこで、団体の広報担当者に聞くと、

「(旅行は)温泉巡りを目的としたものではありません。経費節減のため宿舎は格安で、入浴施設が必ずしも十分ではないので、希望者には近くの温泉を紹介し、任意に入っていただくことにしています」



 さらに、団体の施設から出てきた上祐氏に真意を聞こうとすると、旅行のことは棚に上げて、マシンガンのごとく喋りまくる。

「そういうことはお互いの信頼関係があって話せるものでしょう」

「突撃取材は困るんですよ!」

「ああ言えば上祐」は健在なのであった。

 

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事件現場で関係者が頭を垂れているというのに温泉に浸かっている場合なのだろうか、という指摘は実にもっともであるといえる。

 

上祐は「信頼関係がないから話せない。突撃取材は困る」とか言っているが、そうすると上祐はマスコミを信頼していないようだ。

マスコミも上祐を信頼できないから取材しているのであるし、世間一般も上祐を信頼などしていないのは烏山のオウム反対住民たちを見れば明らかである。

 

そもそも「ああ言えば上祐」と呼ばれ、フリップまで投げた男であり、全く信頼されていないという自覚が無いのではなかろうか。

上祐は謝罪すべき立場であり、決して対等な関係ではないだろう。

ましてや上から目線はあってはならないことだ。

 

信頼関係がないからこそ、上祐は3月20日の温泉旅行の真意を話すべきである。

 

ちなみに1989年10月にサンデー毎日は「オウム真理教の狂気」という批判記事を連載している。

 

麻原も対抗し「サンデー毎日の狂気」という本を出している。

上祐もHPやブログでマスコミに徹底反発しているところを見ると、マスコミとの敵対関係は約30年前のこの頃と同じに見えてしまう。

 

 

これではオウムのままと言わざるを得ないのではなかろうか。

上祐には説明をお願いしたいところである。