君は僕より歳は若いが50歳過ぎても独身で警戒心が強く、職場の人間関係の愚痴と定年後の不安ばかりこぼすよね。それに何を助言しても素直には受け止めず自分の判断のみを基準に行動するね。だからもうこれを最後に君の悩みに対して僕から助言することは無いだろう。君が結婚を諦めていないのは結構なことだが、気になるのは短気で怒りっぽく、自分を棚にあげて女性の美醜や年齢、人種、過ぎ去った過去の出来事をいつまでも根に持ったり、定年後の年金を気にする態度は問題だよ。君は高齢の親の介護をしていること、職場にこれまで自分に相応しい女性がいなかったことを結婚できない理由の第一にしているが本当にそうだろうか?君はもう少し広い心で人と接し、人に優しく自分に厳しく、年金などあてにせず前向きな生き方が何より必要だと思うけどね!僕が女性なら、いい年して形にばかりとらわれ、親離れできておらず、何事も自分の価値観優先で一緒に未来を語れない男と共に人生を歩みたいとはきっと思わないだろうね!ひょっとしていつも君は自分は不運だと思っていないか?それは違うと思う。運命は自分で引き寄せるもの。自己覚知という言葉があるけど、君には自分自身を見つめ直し、何が自分の長所で何が足りないかをしっかりと自覚することから全てが始まると思うな。人生は限られているよ。無いものを望んだり、羨んだり、妬んだりしていたらあっという間にお爺さんになってしまうよ。全ては君自身がどう自覚し行動するかに掛かっているぞ。この手紙を読んで気分を悪くし絶交すると言うなら仕方ない。君と僕はそれだけの人間関係だったってことさ。頑張れや。(なお、この手紙はフィクションです)