ホテルには中国人の姿が目立つ。日本からの旅行者も数名見かけた。グレゴリーさんの話ではロシアでは必ずパスポートとイミグレッションカードの携帯が必要とのこと。グレゴリーさんと打ち合わせ。地下鉄の乗り方を聞く。今日は天気もよくトレチャコフ美術館、クレムリン、雀丘まで全て行けそう。市内地図を手にチェックイン後に出掛けます。かなり肌寒い。グレゴリーさんとは明日の夕方16時過ぎにロビーで待ち合わせを約束して別れた。これから日本語は通じない。国際色豊かなホテルだ。金髪が多いが、中国人の姿がひときわ目立つ。待ち合わせの時間も中国語のCDプレーヤーを取りだし音楽を聞いている。ビチャッと嫌な音がした方向を見ると出た!中国人名物唾はき。ここはホテルのロビーだぞ。誰かが掃除すると思っているのか?中国オヤジの傍若無人の振るまい。正に旅の恥はかきすてという感じだな。喉がいがらっぽいのかオヤジ盛んに「クアックアッ」とうるさい。金はあってもこの品性のなさは何だ。しかも堂々と全く遠慮しない。聞きしに勝る酷さだ。こんな姿が日本各地でも見られるんだろうな。気が張っているのか長旅の疲れはないです。あと1時間ほどしたらチェックインなのでそのあと出掛けてきます。天気は良好です。 おっと今度の中国オヤジは灰皿に痰唾を吐きやがった。掃除する人大変だろうな。臭いし気持ち悪いし。何とかならないのかな。この人たちの振るまい。やっとオヤジたち移動した。昔の農協の団体旅行の雰囲気だな。あちこちで唾はきの音が響く。見ると全て中国人団体客。地元ロシアの人が気の毒だ。中国人団体が去って白人旅行者がロビーに増えてきた。すると今度は日本人の顔をした親子…と思いきや何か怒っている。今度はニダ語を話している。向こうにも日本人らしき夫婦が。しかし中国人。ヨーロッパロシアでは東洋人は皆中国人に見られてしまうな。僕は日本人の矜持を持って振る舞わないとね。尤も僕も一週間風呂に入っていないから、回りの人に異臭がしていないか心配だな。あと30分位でチェックインできる。早く汗を流して着替えたいよ。海外はすりや置き引きが多いから貧乏臭い格好をした方がいいと言われて、登山スタイルで来たけど、やはり街中に来るとちょっとね。でも、僕は「ペッ」や「クアッ」は絶対やらないから殆ど目立たないようだ。まだ街中に出てないけどこれで良かったかもしれない。またしても中国人の大集団が我が物顔でやって来た。凄い数だし、何いってるかわからないけど、集まってうるさくしていたら大体この人たちだ。チェックインを済ませた。21階の2128号室。高層建築である。眺めが良い。さっそくシャワーを浴びる。そのあといよいよモスクワ市内に行こう。一週間ぶりに風呂に入りさっぱりした。髭も剃った。10時出発だ。ロシアでの日本人の評判は良い。グレゴリーさんも、日本人と名乗ってパスポートを見せれば警官に呼び止められても信用が高いので大丈夫と言っていた。こうした評価は一朝一夕にできるものではない。日本人の諸先輩が築いた宝だと思う。





トレチャコフ美術館にたどり着きました。これからチケットを買って入館します。正味2時間後たっぷり見学しました。やはり本物は迫力が違いますね。「見知らぬ人」に会えて良かったです。

ロシアの地下鉄を紹介します。全部で11系統あり、駅は非常に深いです。駅の柱は太い大理石でできています。非常に立派な造りです。エレベーターは大阪と同じ左側通行です。 僕は絵の知識がないので、一通り見て回りました。古い宗教画の中には15世紀なんていう古い絵もありました。画家の名前は忘れましたが光の描写が抜群に上手な画家がいて目が釘付けになりました。ただその画家は惜しくも40歳で亡くなっていました。トレチャコフ美術館に入るためにはボディチェックを受け500ルーブル払い、バッグは預ける必要があります。全体的な印象として肖像画が特に優れた作品が多いと素人ながら感想を持ちました。トレチャコフの駅を出てすぐの露天のパン売り。二種類のパンを売っていたので買いました。ひとつはハムが細かく刻んで入っているパン、もうひとつはサクランボのジャムのようなものがずっしり入っていました。

日本人旅行者はあまり大人数では行動せず、一人ないし少人数の旅行者が多いように思います。そして控えめで慎ましく、言葉が不自由なことを自覚して、心を込めて市民に道を尋ねたり、助けを乞います。「郷に入れば郷に従う」謙虚な精神が相手に伝わり、良い印象を与えているのではないかと思いました。何よりロシアでは日本を標的とした反日教育をしていないのではないか?もし中韓のように学校で日本は戦いをしかけ、革命の邪魔をし、最後は廃墟になった悪い国等と国民を洗脳していたら、一日本人旅行者にももっと厳しい態度を示すのでは?勇敢でかつ謙虚な日本人という意識が根底にあると思いました。日本人もバブル華やかな時期はまさに今の中国人と同じような行動をしたそうです。当時の団体ツアー客がどれ程酷かったかは体験してないので解りませんが、団体客の何が相手国に不快感を招いたのかは推定できます。日本人だけでまとまって行動し、旅の恥はかき捨て的にカメラをぶら下げて何処にでも入り込み、爆買いするとかですね?必要以上のバブル景気は人を横柄に傲慢にそして恥じらいすら無くしてしまうのですかね。恐ろしいことです。ロシアの地下鉄は非常に深いです。それは核戦争の際の防空壕を想定して作られているからだと言われています。平和な表情のロシアも現実にはそうした恐怖と背中合わせなのです。クレムリンに行ってみた。広場には世界中から観光客が集まっていた。やはり中国人の団体が目立つ。レーニン廟は少し前に今日の開館時間を終えていた。残念。クレムリンの巨大な煉瓦の城壁の反対側に巨大な建物が配置されている。グム百貨店だ。ほの大きさに驚くと共に、中にはいってみると世界中の有名ブランドの店が並んでいた。グム百貨店でアイスクリーム売りの店でいちごアイスを買った。濃厚で美味しかった。









地下鉄を乗り継ぎ雀が丘という小高い丘に出掛けた。ここには有名なモスクワ大学が聳えていた。スターリン時代に作られた壮大な建物。モスクワ大学は休日のためか閑散としていた。大学周辺を散策して地下鉄の駅に向かった。広大なキャンパスは公園のようだった。外周道路には日本では見かけなくなったトロリーバスが今も活躍していた。

ホテルに戻るとモスクワの街に夕焼けが美しかった。明日は午前中ホテルの周辺を散策して、午後はドモシェドボ空港に向かう。旅の終わりが近づいた。