J-POPの記号論的アプローチ | TheoryOfContraints official blog

J-POPの記号論的アプローチ

1960年代のカバーポップスと言うのがあって、それはアメリカのヒット曲の日本語版のブームで

その影響下において、海外のミュージックを引用してミュージックを作る「記号論的アプローチ」で編曲をする人々が現れるんです。アメリカやヨーロッパのミュージックのリフを分解し、構成によるエディットでミュージックを作るスタンスですね

それにも、いくつかパターンがあるですよ

そのまま引用する
これは元のミュージックのイメージをいかに残しながらミュージックへ持ってくるかってので。ヒップホップのサンプリングで、元のミュージックの歌手や歌詞のイメージを残して、そのイメージでミュージックを作るのに似ているパターン

誇大解釈
元のミュージックを無視して、リフ、ループを見て新しいイメージのリフ、ループとして使えないか探すパターン

音色、楽器を変更する
楽器やシンセのトーンを変更して、別のイメージのリフ、ループを作るパターン

海外の演奏を変更する
大瀧詠一って人が「日本ポップス列伝」と言うラジオで軽く言う流してたのですが。アメリカのミュージシャンの演奏を見て、それを少し変更して演奏を作るパターンもあるそうです

誰それ風
海外のドラマーやギタリストなどの物真似で、新しいリフ、ループを作るパターン

などなど…

今風に言うと、それらが『昔ながらのJ-POPのテクスチャーの作り方』です

パクり、物真似でミュージックを作るにも歴史や作法と言う物が昔からあるんです
ε=(。・д・。)

くぼひさがレコチョクベストやGoogle play musicで、常に海外のミュージックを調べているのは、J-POPのテクスチャーを作る為なのです

大瀧詠一が「江戸の頃に日本にはエレキギターもドラムも無かった。日本のJ-POPは全てアメリカ、ヨーロッパのパクりだ」と言う趣旨の発言をしてましたが

くぼひさの個人的意見としては。アメリカ、ヨーロッパを無視して、演歌がJ-POPだ、デタラメがJ-POPだとわめいても、それではアメリカ人に見て貰える訳がない

アメリカのルールで、日本人らしいJ-POPを提案、提示できて、始めてアメリカ人に本当に認めて貰えると思うんです

日本でヒットしてない=日本人が認めてないJ-POPをアメリカに持って行っても仕方ないし

元々、カバーポップスな歌手で、アメリカ的なミュージックだった坂本九の「上を向いて歩こう」。そして、テクノミュージックを世界と同時進行で育てていたYMOしか、アメリカ人に本当に認めて貰えたJ-POPは無かったと思うんです

アメリカやヨーロッパのミュージックの良い部分を認めて、日本人らしい日本人にしか作れないJ-POPでアメリカで認められて欲しいと思います
(・∀・)







本当は、i-tunesやYouTubeで海外のバンドやミュージシャンを向こうに回して、海外のミュージシャンに負けない演奏を作る。クラウドサーバーで対バン=バンドバトル出来るJ-POPのミュージシャンがいると言うのが理想なのですけれど

まぁ、i-tunesで待ってますよ
(°∀°)b