最近、童話のコンテストに応募するために、いろいろ調べています。
動物や自然を通して命のつながりを描く絵本作家・アーティスト、岸田茉樹です。
(私はこんな人=プロフィール )
募集要項を確認したり、実際に児童書を読み返してみたり。
そこで改めて思ったことがあります。
童話の文字数、少なすぎる![]()
今回応募しようとしている作品は、4000~8000文字。
「4000~8000文字って、どれくらいなんだろう?」
最初はそんな感覚だったので、
家にある童話や児童書を引っ張り出して、文字数の感覚を確かめています。
『エルマーのぼうけん』や『ノンビリすいぞくかん』など、
昔から家にあった本を読み返してみると、
なるほど、こういう分量なのか、と少しずつ感覚がつかめてきました。
そして、もうひとつ気づいたことがあります。
どうやら私は、物語を長くしすぎるタイプらしい。
もともと私は、物語を作るときに設定をかなり細かく考えるほうです。
登場人物のこと。
その世界の仕組み。
背景にある出来事。
物語の中では直接説明しなくても、自分の中では「こういう世界なんだ」と決めておきたい。
そうやって考えているうちに、
「ここも描きたい」
「この設定も入れたい」
「この出来事にも意味がある」
……となっていく。
結果。
長い![]()
※絵本「トトくんとまいごのりゅう」をリメイク中
今回の童話を書いてみても、やっぱりそうでした。
しかも、もともと絵本を作るときにも同じことをやっています。
最初は「あれも描きたい、これも入れたい」とどんどん膨らませる。
そこから、絵本として成立する長さにするために削っていく。
今回も、まさに同じ作業が始まりました。
ただ、以前とは少し違う感覚があります。
最近、削る作業がちょっと楽しくなってきたんです。
「この文章、なくても伝わるな」
「ここは別の言い回しにしたほうが短くできる」
「この場面は面白いけれど、本筋には関係ないな」
そうやって見直していると、
最初は「せっかく考えたのに削るのはもったいない」と思っていた部分が、意外とすんなり削れる。
そして、不思議なことに、削っていくほど物語の軸が見えてきます。
自分がこの話で本当に描きたかったことは何なのか。
主人公に何を経験させたかったのか。
読んだ人に、どんな気持ちを残したかったのか。
余計なものを取り除いていくと、そこに集中できる。
これは絵を描くときにも少し似ています。
最初から全部を描き込むのではなく、
何を見せたいのかを決めて、必要なものと必要でないものを選んでいく。
物語も同じなのかもしれません。
足していくことで世界を作って、削ることで物語を作る。
そんな感じが、少し分かってきました。
とはいえ。
今の私にとっては、
「4000~8000文字」って、やっぱり少ない(笑)。
頭の中では、もっと大きな世界が広がってしまうので。
でも、だからこそ面白い!
「全部書かなくても、世界は存在させられる」
ということも、今回の童話を書くことで少しずつ分かってきました。
設定を全部説明しなくてもいい。
本筋に関係のないエピソードを全部入れなくてもいい。
読者に見せる部分を選ぶ。
そうやって削っていくことで、むしろ物語の芯が強くなる。
童話大賞に応募するために始めた文字数調査でしたが、
思いがけず、自分の創作のクセを知る機会にもなっています。
さて。
まだまだ削らなければなりません。
私の8000文字との戦いは、もうしばらく続きそうです![]()
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