WINOの記事の途中に差し込みます。
俺とギターと人生と 祝100記事達成‼️
「俺とギターと人生と」シリーズを書き始めたのが今から3年半前。
ギターに対する愛情とか音楽に対する愛情とかを余す所なく詰め込んだこのシリーズ。
いやはや書けるものですね、ギターのことで100記事。
というわけで今回は100回記念です。
このシリーズを始めた時に「100記事目は絶対これを書こう」と決めていたことを書こうと思います。
ギターをやっている皆さんに質問です。
あなたが一番最初に憧れたギタリストは誰ですか??
長くギターを弾いていると沢山の音楽と出会い、様々なギタリストを知ると思います。
ですがまだそうなる前、つまりギターを弾き始める前・あるいは弾き始めたばかりの頃に「あんな風に弾きたい」と初めて憧れたギタリストは誰ですか??
ちょっと思い浮かべてみてくださいね。
僕の場合です。
当然のように今の僕には好きな音楽が沢山あり、大好きなギタリストが沢山います。
ミッシェル・ガン・エレファントのアベフトシ。
ストーン・ローゼズのジョン・スクワイア。
リトル・バーリーのバーリー・カドガン。
ニュー・マスター・サウンズのエディ・ロバーツ。
レッド・ツェペリンのジミー・ペイジ。
ブルース・ブレイカーズ時代のエリック・クラプトン。
その他にもチェット・アトキンス、ウェス・モンゴメリー、メラニー・フェイ、etc‥。
しかしまだ僕がこれらのギタリストを知る前、テレビの演奏を観て「エレキギターを弾きたい!」と初めて思ったギタリストは別にいます。
沢山の素晴らしいギタリストを知った今でもそのギタリストは自分の中で大切なギタリストです。
勿体ぶりました。
そのギタリストとは。
田原健一だ‼️
知っていますか?田原健一。
何⁉️知らない⁉️
何年ギターやってるんだ‼️😡
と憤慨してみましたけども。
確かに知らない人は知らないかもしれません。
この人はいわゆる「ギターヒーロー」みたいなギタリストじゃないですからね。
超絶ギターテクを持っているわけでもなければ、派手なステージングをするわけでもない。
見た目も金髪とか革ジャン着てるとかそういうわけでもないし。
だから知らない人は知らないかもしれないけど。
僕はこの人ほど「バンドのギタリスト」なギタリストはいないと思っています。
この人はとあるバンド(バンド名は後ほど)のギタリストなんですけど。
ギタリストって多かれ少なかれエゴとか主張を持っているものだと思います。
だから多くのギタリストは楽曲の中でその自分のエゴを出して曲に表情をつけていくと思います。
そのエゴが楽曲に彩りを与えるというか。
しかし田原健一にはその「ギタリストのエゴ」がまったく無い(ように聴こえる)んですよね。
ここで俺のチョーキングを‼️とか
くらえっ‼️必殺ライトハンド奏法‼️とか
我が流麗なアルペジオを聴きたまえ‼️とか
そういう「ギタリストのエゴ」が微塵も感じられない。
その代わり彼のギターから感じるのは
楽曲の魅力を最大限に引き出すために楽曲に貢献する
という姿勢です。
自分がどういう風に弾けば・どういうフレーズを弾けばこの楽曲の魅力を最大限まで引き出せるか。
そこだけにフォーカスしている職人的でストイックな姿勢が田原健一のギターからは感じます。
楽曲の魅力を引き出すためには派手なギターソロも特殊なフレーズも要らない。
ただ「次はこう来て欲しい」というところにドンピシャなギターを添えるだけ。
もしくは歌の合間にそっとさりげなく歌をより引き立たせるフレーズを添えて弾くだけ。
どこまでもストイックで職人的。
だからこそ彼ほど「バンドのギタリスト」というギタリストはいないんじゃないか?と僕は思うのです。
彼のギターを聴くとそのあまりに完璧な楽曲への調和に、いつも僕はう〜む‥と感嘆のため息が出てしまいます。
僕が初めてギターが弾きたいなと思ったのは確か中学校3年生の時です。
テレビであるバンドの生演奏を観てから。
そのバンドは大好きなバンドでそれまでもずっとテレビで観てはいたんですけど、その時に初めて田原健一のギターにフォーカスしたんですよね。
田原健一は様々なギターを使いますが彼のトレードマークはやはりフェンダーのブルーのテレキャスター。
鮮やかな青色のギターを彼が弾いているのを目にして
俺もあんなギターが弾いてみたい‼️
と10代の僕は思ったのです。
ポップで可愛い色の青いテレキャスター。
それからずっと僕の憧れです。
高校入学時にギターを買ってもらった際も田原のギターに憧れてテレキャスターを選びました。(色は黒だったけどね)
さて、そろそろ田原健一が在籍しているバンドが何か教えましょう。(もう分かってるよ‼️って方もいるかもね😆)
それは
ミスター・チルドレンでございますぅ。
懐かしい写真、お借りしました。右から2番目が我が憧れのギタリスト、田原健一。
そう、ミスチルのギタリストなんですよ、田原健一は。
ミスチルって昔(特に僕が中学の頃)は楽曲のギターの音が超小さかったんですよ。笑
ギター、特にエレキギターはポイントポイントでは聴こえるものの、基本的に超音が小さい。
その頃のミスチルの楽曲はロックというよりポップス寄りだったし、何よりも今も昔もミスチルは「歌」を大切にしているバンドなので納得です。
田原健一はそんなバンドのギタリストなので同時代のバンドのギタリストよりも存在感が薄かったように思えます。
実際に当時
「ミスチルのギターいいよね‼️ミスチルみたいなギター弾きたい‼️」
とか言っているギター少年は僕の周りには1人もいませんでした。
みんな分かりやすいB’zとかGLAYとかイエモンとかとにかくそういうギターがハッキリ聴こえるようなバンドのギターをコピーしていたと思います。
そんな中で僕は一人でひっそりとミスチルのギターをコピーし続けました。
ミスチルは基本的にアコースティックギターの優しい響きのコード弾き(桜井和寿が弾いている)をもとに、エレキギター(田原健一が弾いている)が味付け程度に添えられているだけ。
それでもそのフレーズは曲にピッタリとハマっていて「これじゃなきゃダメ」という感じで、曲に合わせて弾いていてとても気持ちいいんですよね。
僕がギターを買った頃ミスチルは活動休止していて、活動休止直前に発表された「Everything (It’s you)」はミスチルには珍しく長尺のギターソロが盛り込まれたものでした。
その一年ほど前に出された「深海」という重くヘビーなアルバムではエレキギターの生々しい音が全面に押し出されていました。
このアルバムをきっかけにミスチルは少しずつエレキギターの音を全面に押し出すようになっていきました。
その流れで発表されたのが「Everything (It’s you)」だったのです。
この曲のギターソロには定番のロックギターのフレーズが散りばめられていてコピーすることでとても勉強になりました。(今でもたまに弾きます)
MVではギターソロの前半を田原が、後半を桜井がという振り分けでそれぞれ担当しています。(ライブでも)
ただ実際の音源では桜井がすべて弾いていた(と何かで読んだ)と知ってちょっとびっくりしました。
とにかく僕はこの曲のギターソロを青いテレキャスターで弾く田原健一の姿がかっこよくて仕方なかったんですよね。
何度も何度もコピーして弾いた覚えがあります。
「深海」の楽曲はもちろん、彼らのファースト、セカンド、サード、そして名盤「アトミック・ハート」まで、小さい音の田原のギターを拾ってコピーしまくりました。
最初はスコアブックを見て弾いていましたが、そもそもCDから聴こえるエレキギターの音量が小さすぎて合ってるか間違えているか分からない状態になってしまったため、僕は自然と耳コピして「聴こえるまま」コピーするようになりました。
そう、ミスチルのおかげで耳コピを覚えたんですよ、僕。
そのうち良い耳コピの方法を発見しました。
コンポにヘッドホンのジャックをゆる〜くさして音楽を聴くと、なんとチャンネルごとの独立した音を聴くことができることに気づいたのです。
これはかなり役に立ちました。
例えば「名もなき詩」のギターなんかはこの方法でかなりクリアに聴こえ、どんなニュアンスで・どんなストロークであの「ジャガジャーン」を弾いているかがはっきりと分かったのです。
この方法を使用してミスチルに限らず色々なバンドのギターをコピーしましたなぁ〜。
僕のギター人生の最初期は田原健一のギターをコピーする毎日でした。
本当に沢山のアイディアを学びました。
田原健一のギターは決してテクニカルではありません。
また、ギタリストとしての楽曲へのアプローチの方法論がいわゆる「ロック」のそれではなく「ポップス」寄りです。
ロックギターではなくポップス寄りの田原健一のギターをコピーしていた初心者の頃の僕。
だから僕のギターにはロックというよりもポップスのギターの下地があるのかもしれません。
この頃に身につけたエレキギターの楽曲へのアプローチの姿勢は、その後バンドでオリジナル曲を演奏するようになってからも随分役に立ちました。
役に立つ‥というか、自然に出てくるんですよね。
自分の中に田原健一のギター方法論の影響が深く刻まれているというか。
その後ミスチルはギターロックみたいなバンドになっていってエレキギターの音も割としっかり聴こえるようになりました。
それはもちろんカッコいいですが、僕としてはエレキギターの音量小さめな時期の田原のギターがやっぱり大好きなんですよね。
なんでだろ?😆
多分自分のギター人生の始まりとリンクしてるからでしょうね。
田原健一のギターを聴かなかったらエレキギターを始めなかったわけですから。
僕がギターを始めた当時のミスチルは桜井和寿のワンマンバンドみたいなイメージが結構強くて、それこそミスチル=桜井で他のメンバーの顔とか名前を知らない人って結構いたんですよね。
それこそファンなら知ってはいるものの一般の人は桜井以外知らないみたいな。
音楽番組でも「桜井和寿とバックバンド」みたいな感じだったと記憶しています。
それなのに何故か僕はある時そんな「バックバンドの一員」である田原健一が気になって気になって仕方なくなったんですよね。
何故か知らないけど田原健一にフォーカスしてしまう、みたいな。
それは彼のギターに対する姿勢に「愛情」を感じたからではないかなと思っています。
たとえ普段音楽番組でフォーカスされなくても、音源のギター音量が小さくても、彼はひたすら自分のギターの世界観にこだわり、磨き、楽曲の魅力を引き出するために注力していたと思うんです。
僕が田原健一のギターに惹きつけられたのは、そんなギターへの愛情からくる「こだわり」を彼のギターから感じたからだと思います。
そういう職人的なギターへの「こだわり」を感じると今でもやっぱりグッときます。
あれから随分時間が経って、その間に沢山の音楽を聴いて、沢山のギタリストのギターを聴きました。
そのどれもが素晴らしいんですけど、それでもやっぱり田原健一のギターって僕にとって特別な存在なんですよね。
「ギタリスト」らしいギタリストじゃないんですけど、やっぱり大好きなんですよね。
もうなんか自分の中ですごい大切な、殿堂入りしているヒーローみたいな感じ。
自分の心の中に「ギタリスト」っていうジャンルの箱があるとしたら、その奥底にもう一つの箱に入れて大切にしまってあるイメージ。
そのくらい特別。
それが僕にとっての田原健一です。
僕にとっての田原健一、皆さんは誰ですか??
青いテレキャスターと田原健一。写真お借りしました。死ぬ前に一度は会ってみたいぜ。
(いや~…。思い入れが強すぎて書ききれない。もっと田原健一のギターの素晴らしさを書きたいのに言葉が足りない。また機会を見つけて書くぞ‼️)
中3の頃僕がギターを弾きたいと思ったミスチル出演の音楽番組。田原健一はもちろん青いテレキャスターを弾いています。
死ぬほどコピーした「Everything(It’s you)」のMV。ここでも田原は青いテレキャスターを使用。
名曲「Sign」の最後のサビで聴ける田原のギターは「これ以上ない」ほど楽曲にベストマッチしています。まさにお手本のようなギター。この曲の最後の盛り上がりを完璧なまでに彩っていて、何度聴いてもその素晴らしいセンスに脱帽です。
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