重い腰をあげ、ようやく本格的にPV制作に動き出しました。
先日撮った映像はまだ編集前だけど、密かに1人で観て楽しんでいる。
自分で言うのもなんなんだけど‥
カ、カッコイイじゃないか‥！
映像の中の自分を観て、そんな風に思う。
ナルシストだと思うだろうけど、実は違う。
逆に、俺は自分の容姿にあまり自信がない。
自分の写真とか動画を観ても、なんか、「こんな感じじゃないはずなのに‥」とか思っちゃう。
今までの人生で、自分の容姿についてひどく言われた経験はあまり無いんだけど。
逆に褒められたことの方が多いって思う。
にも関わらず、どうしても、自分の容姿にあまり自信が持てなかったのよ。
と言うのも俺は
マイナスの部分をピックアップする性格
だから。
良いことより悪いことの方を覚えている
そういう性格だから。
自分の容姿を褒められた良い思い出よりも、けなされた悪い思い出の方をピックアップして採用してしまう‥。
自分の評価として採用してしまうのだ。
そんなわけで、俺は自分の容姿にあまり自信が持てないという状態で長らく生きてきた。
で。
今回、PVを撮るってなった時、
思い切って、自分が一番「カッコイイ」と思う感じで撮ってみよう！
と思ったわけ。
当たり前と思うだろうけど、今までの俺にはなぜかこの感覚が欠如していた。
アーティスト写真を撮る時も
このくらいでいいや
みたいな、謎の「控えめさ」を出して自分を表現していた。
例えば、自分の好きな服をわざわざ買って、用意して着るとかじゃなくて、「今持っている服の中で一番良いのを選ぶ」みたいな感じ。
服装だけじゃなく髪型とかも、ワックスつけるのめんどくさいから、手ぐしでグシャグシャってやって済ますとか。
今考えると、こういうのは全部
自分のケチさ、面倒くさがり屋
の面に起因していると分かる。
わざわざ服を買うとかお金かかるから、今ある物の中で済まそう。
髪にワックスつけるの面倒くさいから、やめよう。
すべて、「ケチ」「面倒くさがり屋」の性格に起因している。
で、これはアーティスト写真だけじゃなく日常のちょっとした瞬間にもあって、こういう感じで過ごしていた。
例えば休日にちょっと買い物に行く際も、そのためにわざわざオシャレをしたりしなかった。
それのための用意をするのってお金かかるし面倒くさいから今ある物で済ましちゃえ
みたいな。
で、思ったの。
そんな風な感覚で過ごしている自分が写真や映像に撮られたところで、
自分で観たいと思うか？
って。
そういう自分を観返して、ウキウキするか？
って。
そりゃ当然思わないわな。
だって、その中に収められている自分はベストな自分じゃない「テキトーな姿の自分」なんだもん。
そんなテキトーなものを観て、ウキウキするわけが無いじゃん？
で、自分で演出したそういう状態の自分を観て、「あ〜、俺カッコ良くない‥」って凹むっていう悪循環。
なのに長らく俺はそういうことを繰り返してきた気がする。
いや、昔からそうだったかと言えばそうじゃないな。
子どもが生まれてからだ。
子どもが生まれてからは、日々を生きるのに必死でそういうことに気を遣っていなかったな。
別に子どものせいにするつもりなんて一ミクロンも無いけど。
子どもを、家族を養うことに必死で、自分のことを控えていたから。
そうなる前は、もっと自分の容姿に自信があったな。
ベストな自分でいるようにしていたからな。
その頃は容姿に対してマイナス思考の俺でも、自分の容姿に自信を持っていたな。
ということは、アレだな。
ここ数年間、自分をテキトーに扱ってきたせいで自分の容姿に対する自信の無さが、自分の自信を凌駕してしまったんだ。
ここ数年の間に「ケチ」と「面倒くさがり屋」の性格が災いして、そういう容姿に自信の無い自分を演出してしまっていたよ。
だから俺は今回、自分のPVを撮るにあたって、自分の「ケチ」「面倒くさがり屋」の面を認めた上で、
ちょっと黙っていてもらう
ことにしたんだ。
今回、PV撮影のため自分が好きな服をわざわざ買った。
心の中では「その服にわざわざお金出すなんてもったいないよ」という声が聞こえたけど、黙ってもらうことにした。
撮影のため、俺が持っているすべてのお気に入りの服も車に積んで持って行った。
心の中では「そんなことしても使わないかもよ。面倒くさいじゃん。」という声が聞こえたけど、黙ってもらうことにした。
自分の中の「こうしたい」っていう欲望に付き合ってあげることにしたの。
自分の着たい服を買って着て、自分が使う可能性がある服を車に積んで、撮影に向かったの。
結局車に積んだ服に着替える時間は無かったけど‥。
でも、そしたらさ！
まるで自分が有名人になったような気分で撮影できたんだ！
自分のお気に入りの服を着て、お気に入りの髪型で、自分が思うベストな自分で撮影してもらうことはとっても気分が良いことだった！
だからさ、撮ってきた映像を観返して、ニンマリしているってわけよ。
おー、俺カッコイイじゃん！
この服、ブーツ、めちゃいいじゃん！
似合ってんじゃん！
みたいな感じ。
「ケチ」で「面倒くさがり屋」の俺だけど、その裏に隠れてた自分の欲望を実現させてあげたらこんなに気持ちいいものだったんだ。
ベストな容姿の自分を、世界に向けてもっと発信してもいいな〜なんて思ったよ。
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