大きな独り言 -12ページ目

大きな独り言

妻、母、女、人間としての記録と人間観察日記 in アメリカ

つい最近、夫がfraternity brother(注・大学の社交クラブみたいなやつね。念の為。夫のは黒人フラタニティ)の後輩で30歳くらいのロブとzoomで話してたときに、ロブが『マスク強要されるからレストランには行かないしUberも乗らない』って言ってたのを聞いて、こういうアメリカ人って人種年齢問わずやっぱいるんだなぁと思った。


夫が『マスクの何がそんなに嫌なんだい?』って聞いたら、『ここは中国じゃないんだから』という答えが返ってきた。これって、トランプ支持者の典型的なコメントだと思うんだけど、ロブはトランプ支持者ではないの。


トランプ支持者って非トランプやBLM支持者のことを左翼、マルクス主義、非愛国者、って言って批判するでしょう?


私はずっと、あれが本当にピンとこなくてね。
そういう人も中にはいるんだろうけど、多くの非トランプやBLM支持者は、『社会的弱者のためになるような(要するに社会主義寄りの)政策』を望んだとしても、それは資本主義、民主主義が前提での話で、共産主義的な社会なんて望んでいないと思うのね。


だから自分たちが左翼とも非愛国的とも思っていないし、むしろ『政府が間違った事をしたら声を上げるんだ』という民主主義的の精神に基づいてBLMのプロテストをしているわけ。


たとえば国歌斉唱に跪いて抗議するっていうのは、トランプ支持者からすると『非愛国的』に映るけど、抗議者からするとアメリカを【自由の国】でいさせたいからという心理であって、そう考えると、どちらの立場でも、結局その主張の根底にあるものは同じで、スタンスは同じカードの裏と表なんだと思うの。


アメリカ人は、アメリカが好きなのよ。


BLMは反アメリカじゃなくて、アメリカが好きだから『黒人の事も同じアメリカ人として対応して。黒人コミュニティーが抱える問題も黒人の問題として済ませずにアメリカ人の問題として扱ってよ』っていうことだと私は理解している。


アメリカ人の持つ愛国精神が
どこから来るかというと


言論の自由があり、
銃を持つ権利が認められていて、
宗教や思想の自由がある。
資本主義で、個人が土地や資産を所有でき
民主主義国家で選挙制度がある。



↑こういうところよね。


ロブは↑の『自由な国アメリカ』
を支持していて愛国心があるからこそ
前述のコメントをしたのであって、
彼の場合、それがBLM支持者であることと
矛盾しないっていうことなんだと思う。


ただ小さい時から『アメリカナンバー1』って
呪文のように言われて育って、
しかも国際経験ゼロっていう
生粋のアメリカ人の場合
とても脆い弱点があるように感じる。
社会主義アレルギーもその一つ。


政府が必要以上に介入をすると
例えそれがマイク一枚のことであっても
強制されていると感じ
『自由の国』を侵されるという恐怖感から
大パニックになる。


アメリカは個人主義というけれど
最近のアメリカは、
自由や権利を奪われるかもしれないという
恐怖感から、個人主義通り越して
利己主義になっていると思う。


社会主義国って思い浮かぶのはソ連みたいな国。
そもそもは『社会のために良い国(個人ではなく)』だったはずが、

それが行き過ぎると共産主義で
独裁的になるリスクが高いから、
アメリカからみると
『とんでもない』ふうに見えるのはよく分かる。


でも、社会主義って
実はとても広い意味があると思う。


たとえば、日本は
『最も成功した社会主義国』
と言われる事もあるように
アメリカに住むと
日本という国はかなり社会主義よりの
資本主義/民主主義国なんだということが、
よく分かる。


日本での富裕層なんて、たかが知れている。
世界レベルの金持ちはあまりいない代わりに、
そこまでの貧困もない。


学校のレベルだって、
収入が低いから
最低の質の教育しか受けられない
ということはなく、概ね均一。


貧しくても保険が与えられ、
医療が受けられるし
今は崩壊しつつあるけど
終身雇用が当たり前という中で
中流階級の生活が守られてきたのが日本。


アメリカに住む日本人の、
アメリカに対する不満って大体似てて
保険のシステムだったり
教育の質だったり
カスタマーサービスの悪さだったり
するんだけど、それってやっぱ日本人が、
【どこでも均一】という
社会主義よりの日本社会で恩恵を受けて
育った証拠だと思うんだよね。


アメリカみたいに資本主義が行き過ぎて
貧富の差が開きすぎると
それはそれで『自由の国』から離れて
単に弱肉強食のシステムでいくしかなくなる。
現実には資本を持ってる人だけが
自由を持つことになる。



だから、結局どんな主義に基づいた社会であっても良いところと悪いところは常にあって、
バランスを取りながら、
いいとこ取りできるような
国が理想なんだろうね。