2009年3月18日。
※今回もJamie出てきません。
日彼との話のつづき。
(その1は、こちら)
(その2は、こちら)
日彼に出会ったのは、20歳のとき。
私が24歳のときに、友達の結婚式の2次会で再会した。
合コンでもやろうと一緒に飲み歩くようになり、
彼の友達も私の友達になったころ、
私が25歳のときに付き合うことになった。
付き合い始め、私たちはダンスミュージックに踊らされた。
毎週末、金曜も土曜も、ときには平日にも、
私たちカップルとその友達大勢で
飽きもせずクラブに通いまくって、
その度にラブホテルに泊まっていた。
そのうちホテル代がバカバカしくなり、
都内に自分たちの基地が欲しくて
なんとなく2人で住み始めたワンルームマンション。
そのうちクラブにも頻繁には行かなくなったけど、
気が付いたら同じ場所に6年も一緒に暮らしていた。
最初の2年はケンカも多かったけど、
もうケンカもほとんどしなくて、
そのままずっと、そんな生活が続くような気がしていた。
以前から留学に興味のあった私だけど、
家とか仕事とかの都合で
何度もチャンスを逃していた。
そのまま夢で終わるんだろうなと
このまま彼と結婚するんだろうなと
ワーホリ可能な年齢を過ぎようとする私は思っていた。
私の30歳の誕生日。
ちょっとした転機があった。
日彼は、30歳の記念に指輪を買ってくれた

アクセサリーをくれるのは初めてだったし、
予算が3万円だったのも初めてだった。
よく落とし物をする私に
シェルが埋め込まれたデザインの
ごつくて重めのシルバーリング。
日彼 : これ落としたら絶対すぐ気付くでしょ。
左手の中指にピッタリのサイズ。
その誕生日の週末から10日間、
私は女友達Hと2人でヨーロッパ旅行。
自分へのバースデイプレゼントだった。
どうしても1度行きたかったクラブの聖地。
スペイン・イビサ島

海外旅行にはよく行ったけど、
ヨーロッパはこのときが初めてだった。
やっぱり住んでみたいと思っちゃったんだな…。
日彼は全く外国に興味がなく、
未だにパスポートすら持っていない。
私の旅行に合わせて、
男友達と初の沖縄旅行に行っていた。
31歳。
運よくいいタイミングで会社を辞めることができた。
もともとあった貯金と予想以上の退職金。
結婚しても良かった。
でも、日彼にはタイミングではなかった。
だから、イギリスに留学しようと決めた。
別れなかった。
別れる理由がなかった。
たった1年の語学留学で
2人の関係の何が変わるとも思えなかった。
(留学前のやり取りは、こちら)
でも、私は確実に変わっていた。
たった1年の留学でも、
たくましくなっていた。
今までにも増して、生きる自信があった。
運にも恵まれていた。
危なっかしいこともいっぱいあったけど、
無事に元気で日本に帰ってきた。
鍵なくしたくらいで、
こんなにキレられるなんて…
ケータイもiPod nanoも
そんなに大事なものなの

私が今、ここで元気なんだからいいじゃん。
それだけで十分じゃない

きっと私の心のどこかに
そんな気持ちがあるんだと思う。
でも、日彼にとって
大切なのは鍵なんかじゃないのはわかっていた。
言いたいのは、そんなことじゃないってこと。
過去に私がしてきたことと、
そこから予測される近い未来のこと。
心配していたことが現実になる可能性。
私は、日彼が相変わらず、
同じ目線で私を愛してくれていることに喜びもあったけど、
同時にそれが本当に苦しかった。
こんな私の、こんな小さなことに
イライラしてストレスを溜めるのを
近くで見ているのが辛くなった。
私とずっと一緒にいたら
ずっとこんなことになる…
彼は決して、悪くなかった。
Yoccie : 私、ダメなんだと思う。一緒にいられないと思う。私こうやって人に怒鳴られるのもうイヤだし、○○だって怒鳴るのイヤなのわかってる。怒鳴られることに怯えながら、物をなくさないように頑張るのも違うと思うし、私の根本的な部分なんだと思う。今まで何年も頑張ってきたつもりだけど、やっぱり私、ダメなんだと思う。もう辛いんだ。別れた方がいいと思う。
日彼 : え? 何言ってるの? 本気なの? マジで言ってるの?
Yoccie : ○○がこんなにキレるの、こういうときだけじゃん? いつも優しくていい人なのに。本当はさ、私が物無くすの治ればいいけど、全然治らない。自分でもわかんないし、イヤなんだよ。だけど、ダメみたいだからさ。私みたいに物無くす人、たぶんあんまりいないでしょ。○○が唯一イヤなこと、こんなに頻繁にする人いないじゃん。
日彼 : オレのキャパが小さいからダメなのか。こんなくだらないことで、オレたちの8年間、終わらせちゃうの?
Yoccie : ○○のキャパっていうか、私がダメだから。物無くす度に怒鳴られるのビクビクして、怒鳴られる度に人間失格みたいな気持ちになって、なのに治らなくて、自分自身のことが情けないし、○○と一緒にいられない。○○に申し訳なくて、もう本当に辛いの。本来は平和な私たちが、私のせいで、お互いを傷つけ合うのが辛いの。
日彼 : 本当に終わらせちゃっていいの? オレが悪いのか。もっと懐が大きい男になれれば良かったんだ…。ボクたちの歴史が…。
ベッドの上に向かい合ってペタンと座り、
2人とも嗚咽しながら泣きじゃくっていた。
彼はもとより、私だって、
こんなかたちで2人の終わりが来るなんて、
しかも、私が別れを切り出すなんて、
想像したこともなかった…
日彼 : ボク、ちょっとシャワー浴びてくるよ。
部屋に一人になった私は、
再び堰を切ったように声を上げて泣いた。
壁1枚を隔てたシャワールームから
水音に混じって、彼が声を上げて泣いている音が聞こえていた。
自分の不甲斐なさに
胸が押し潰されそうだった。
人が聞いたら笑うだろう。
とくに私をよく知る人たちは。
8年間の付き合いを終わらせるには、
なんて、しょーもない理由なんだろう。
でも、それが私だった。
こんなしょーもないことで
彼に一生のストレスを背負わせるのはイヤだった。
シャワーから出てきた彼は
私の頭を撫でて、後ろから優しく抱きしめた。
日彼 : Yoccieちゃんも辛かったな。ゴメンな。ボクさ、Yoccieちゃんのこと、すごく好きだったんだよ。特別で大切な存在だったんだ。だから心配で仕方なかったんだよ。大切過ぎちゃって、心配し過ぎちゃったのかな? ウザかったかな? でも、わかるよね?
Yoccie : うん。知ってる。いつも本当にありがとう。こんなことで、誰も本気で私に怒ったりしない。本気で心配してくれてありがとう。いつも、それに応えられなくて、今まで本当にごめんなさい。
向き合って、しっかりハグした。
イギリスから帰ってきて半年、
こんなにしっかり正面からハグされたのは初めてだった。
抱き合ったまま、また二人で泣いた。
1年半ぶりにお互いを身体で感じた気がした。
とても温かくて、いいにおいだった。
日彼 : もういいよ、謝らなくても。あと少しだったのにね。ボクたち、あともうちょっとで…
Yoccie : 変なタイミングだよね。こんな平日に飲みに行かなければ、今日別れなくて済んだかな? ハシゴしないで、○○と一緒に帰ってれば、私たち別れなくて済んだのかな?
日彼 : 本当にいいの? ここで終わらせちゃって? ボク、基本的に、一度別れたら、復縁とかとかないのね。いや、でも、Yoccieちゃんは特別だからな。Yoccieちゃんがまたボクと一緒にいたいって言ったら、ちょっとわかんないな。あるかもしんないな。ま、新しい彼女できちゃったら無理だけどさ、たぶん。
Yoccie : うん、いいの。仕方ないの。私、ちゃんとする。○○と別れるの、本当に辛くて悲しい。この辛い気持ちをしっかり心に刻んで、私はちゃんとする。○○が心配しなくていいような、ちゃんとした人になるんだ。
それが私の本心だった。
物を無くしても、
もうこんなに怒鳴られることはない。
だけど、それに甘えることなく、
自己管理ができる人間になりたい。
怒鳴られることに怯えてそうするんじゃなくて、
自分1人でもちゃんとできるようにしたい。
もう彼を苦しめるのを止めたい。
二人で何度も行った沖縄旅行。
青い空と透き通る海を見ながら
いつかここに住もうと言っていた。
日彼 : 子どもを育てるなら、絶対に沖縄がいいよね。
Yoccie : そうだね。休みの日はフラッと離島に遊びに行ってさ。
日彼のレコーディングが終わったら
結婚と移住の準備をしていたかもしれなかった。
きっと、その前に解決すべき問題もあった。
セックスレスとか、Jamieとか。
だけど、それ以前の話だった。
そこに辿り着く前に、
何とも情けない、どーしよーもない理由で
ぎゅっと繋いだ手を離した。
日彼 : じゃあ、ボク、そろそろ行くよ。せっかくだから、仕事行くまで寝ていきな。鍵は置いてくから、チラシに包んでポストに入れておいて。またね。行ってきます。
Yoccie : うん。いつも本当にありがとう。行ってらっしゃい。
私のせいで、一睡もせず、
仕事に出かける彼の後ろ姿。
後悔してないと言ったらウソだった。
すごく悲しかったけど、仕方なかった。
心にポッカリと大きな穴が空いた。
今日はこのへんで。
See you soon!
Yoccie

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