店を出て
駅に向かう。


『あぁ。贅沢したし
今日は帰るのか』と思った。
少し寂しいと
一日一緒にいれると勝手に思っていたので、少し恥ずかしくなった。


だけど、行き先は駅じゃない。



少し歩いたところで
『誕生日だから』と
ホテルを予約してくれていると告げられた。

『あぁ。
ちゃんと好かれている』
と不安がまた解消された。



ホテルについて
一枚の封筒を渡された。

そう。
誰にもあげたことのないプレゼント。

私は手紙を書いてと
ねだったのだ。

手紙を書いてくれたら
他には何にもいらないと言ったのに、
彼は沢山の思い出を私に残してくれた。




彼に抱かれると
何だか自分が可愛くなる。
私より細いのに
私より広い背中に
私はしがみつくのが好きだ。


今、
久々に誰かを愛おしいと思えている。