こんにちは、経営と融資の専門家:中小企業診断士の鈴木崇史です。
本日は東洋経済『ドンキの正体』より成功企業のポイントを解説します。
本書はドン・キホーテの躍進の理由を創業者安田隆夫氏、代表取締役大原孝治氏へのインタビューを中心にして分析しています。
ポイントは「逆張り」です。
他の言い方で「大手チェーンの真似はしない」と述べています。
創業は1978年ですが、ドン・キホーテ1号店は89年の開業です。
当時の主流の経営手法はチェーンストア理論でした。
それは効率的で、画一的な店舗を作るものです。
ドミナント戦略による集中出店をして独自の物流網を強みにするというオペレーション重視の考え方でした。
(ドミナント戦略・・・特定の地域に集中的に出店し、顧客の来店頻度を高めるとともに配送などの業務をやりやすくする戦略)
それに対してドン・キホーテは非効率で宝探しのような店舗を作ります。
また物流を外部に委託して販売力に集中する手法をとりました。
私はどちらが正解でどちらが悪いということはないと思います。
一方の手法が栄える中で、対抗して違う手法が生まれることが重要です。
共通するものは何でしょうか。強みへの集中です。
チェーンストア理論では均一な店舗と物流網を強みとして、戦略を組み立てています。
一方でドン・キホーテも販売力という強みに注目して戦略を組み立てたのです。
強みへの集中という基本を押さえたうえで戦い方を変化させていくことの大切さを改めて教えてくれます。
一方でコンサルティングの現場で感じるのは同業他社の事例を知りたがる姿勢が相変わらず強いことです。もちろん事例研究は大切ですが、それだけでは大手を真似て揃って衰退しているスーパーマーケット産業と変わりません。
起業家でも成功しているのは顧客ニーズと自分の強みに向き合った人たちです。
しかし、やり方をそのまま真似ようとする人たちが後を絶ちません。
経営の基本を押さえて、顧客ニーズをつかんだ経営をしていきたいものです。
ドンキに学び、ドンキのように悩み・工夫し、ドンキとは違う方法を見つけていきましょう。
