みなさまこんにちは
更新まで結局日が空いてしまい申し訳ありません。
冬休みになってなんやかんや就活などで忙しくてなかなか時間が取れませんでした。
というわけでここの更新をサボっている間になんやかんやこの本を読んでだりしていましたのでちょっと感想などなどをと思います。
以下ネタバレが多少ありますので注意してください。
主人公はアマガエルで、もともと住んでいた土地は他の種族のカエルに食べられるなどの非常に危険な場所でした。
主人公たちは安全ないわゆる楽園を目指して旅に出ます。旅は相当危険なもので、多くの旅の仲間を無くして結局二匹になってしまったところでとある場所にたどり着きました。
その場所は崖の上にある村で非常に安全な場所でした。そこで主人公たちは旅の怪我を癒すついでに村を観察して行こうとしたというところから物語が始まります。
その村では「三戒」と呼ばれるしきたりが存在していて、それのおかげで村は安全であると信じられていました。その「三戒」とは「争うな、信じろ、争う力を持つな」という三つでした。
しかし、実は村が安全なのはその崖に住んでいる大きな鷹のおかげでした。そのようなしきたりで守られていたのではなかったのでした。まあ当然ですが。
そんなある日、近場に生息していたウシガエルがだんだんと侵略してきました。村の中では崖の主である鷹に助けを求めるかや「三戒」をなくすかどうかでもめました。
結局鷹が条件として出してきた鷹の戦う時に手助けするという条件を「三戒」に抵触するということから受けず、「三戒」自体の存続も住民投票の結果として残すということで結論が出ました。
最終的にはウシガエルにその国は乗っ取られて終わりという幕引きでした。
みなさまお気付きの通りですが、この本のメインの国は日本をモチーフにしています。
アメリカが鷹で日本国憲法や非核三原則が「三戒」ウシガエルが中国等の近隣諸国でしょうか。
この物語のようになる未来も存在するから考えないといけないという警世書といったところでしょうね。
ということで感想なんですけど、私はこの本はそこまで面白くなかったかなという感じです。
なぜなら、この物語の本筋である自己防衛や国の趨勢について私の考える範囲内の話だったので真新しさがなかったからです。逆にいうとこの本はもう少し若い人が背伸びして読んでみるのにはちょうどいいものなのかなといった印象です。
ただ、ここまでモチーフ等をうまくカエルの世界観に落とし込めているということは非常に素晴らしいというか上手いなと思います。
あと、もう一つ気がかりだったのは、今回のこの記事では本筋の部分しか触れてないんですが、このカエルの国ではおたまじゃくし、つまり若い世代が少なくなってきているという表現がありました。しかし、それが物語にほとんど触れられることなく終わってしまったことが少々残念だったかなと思います。
ちなみにですが、子供世代が少ない理由は各個人の自由権というか各々の生き方の尊重の結果といった感じになっていました。
とまあここまで私の所感を書いてきましたが、登場人物など色々端折った部分がめちゃめちゃ多いのでできればみなさんにも読んでいただきたいなと思います。
最近かどうかわかりませんが、文庫本も出ていて読みやすくなっていると思います。
今回はこの辺りで終わりにしようかと思います。
それでは。