カランコロン♪


①はこちら



店内ではエリアマネージャーが新店長に色々と手ほどきをしていた。この新店長、僕よりも年下ではあったが大阪の繁忙店で店長を任されていたやり手の店長らしい。
店長代理として僕も引き継ぎ業務に加わったりもした。そこでこの山科店の配達エリアの特色の話になった。
ぶっちゃけて言うと、山科という土地はガラが悪い。時代錯誤のヤンキーが町中を闊歩しているし、あの悪の巣窟、ヤンキー御用達のドン・キホーテが嘘か誠かあまりにも万引きが多すぎたということで開店して1年ほどで閉店に追い込まれたり。
そんな地域なのでクレームが多い。配達時間にちょっとでも遅れようものならこちらがどんなに謝っても罵倒を繰り返す客とか。でも実際に遅れてしまったのならこちらに非はあるのでまぁ分からなくもないが、明らかに自分で一切れ食べたあとに「一切れないねんけどどないなっとんねん!」と苦情入れて来る客とか、毎回ピザに髪の毛が入っている、と言ってくる客とか理不尽極まりない迷惑な客も死ぬほど多い土地なのだ。
とあるコンビニが空き店舗のまま数年放置されていた。聞くところによると山科はやばい客が多すぎるのでオーナーがやりたがらない、見つからない、なんて話だったりする。
ちなみに他の宅配ピザ屋がどうなっているかは知らないが、シカゴピザでは注文の受付パッドに「要注意」ボタンがあって悪質なクレーマーなんかは要注意登録が出来る様になっている。なので配達時間に余裕を持たせたり、なんなら注文を断ったりもできる。いわゆるブラックリストってやつだ。
しかしながらクソみたいなクレーマーは新しい電話番号で新しく顧客情報を登録しなおしたり、悪知恵を働かせ、ブラックリストをかいくぐり注文してきてはクレームをつける。本当に人間の最下層にいる性根の持ち主だったりするのだ。

そんなクレーマーたちが非常に多いので気を付けてください、と新店長にアドバイスをした。新店長はどうやらここに配属される前から山科という地域に関しては聞かされていたようで「やっぱり面倒くさい客多いんですね」と少し落ち込んでいた。
隣にいるエリアマネージャーは「クレームなんてたいしたことない。おれが今までどれだけクレームの処理してきたことか。扱い方のコツがあるねん」と自慢げに語っていた。

~③へ続く~




カランコロン♪