カランコロン♪


その七はこちら↑

「いくつもの種をあの丘へ浮かべてきれいな花を敷きつめてあげる

今まで「花」という単語は出てきていなかったがここに来て初めて花が登場。とは言え「咲いていたい」という部分からも分かるように自分を花に例えてはいた。が、ここに出て来る花は今までの花とは少し違って、「君のためならどんなことだって出来る」という強い気持ちのアピールとしての花。「たくさんの僕(花)を見せてあげる」ではない。
君に関するどんなに小さな気持ちや欲求もすべて拾って叶えてあげる、君のためならそんな奇跡みたいなことだって僕には出来るんだよ。控えめな僕なりの精いっぱいのアピール。

「早く見つけて見つけてここにいるから起こされるのを待ってるのに」

先ほどは精いっぱいアピールした僕であったが、やはり受け身、控えめな男。ここで言う「起こされる」は冒頭でずっと寝ている僕を起こして、って意味ではないだろう。君のためならなんだって出来る僕の存在に気付いてくれるのを待っているということだ。
「咲いていたい」「枯れたい」などもそうだがこの曲は片思いがテーマのため全体的に願望の表現多いな。

「いつでも君の笑顔に揺れて太陽のように強く咲いていたい 胸が痛くて痛くて壊れそうだからかなわぬ想いならせめて枯れたい!」

一番のサビと同じ歌詞。ここまで読んできたあなたならより一層この歌詞が切なく感じるでのはないでしょうか。

同級生の君に絶賛片思い中の僕は頭の中では「こんな話題を振ってみよう」とか色々考えているのに全然うまくいかず君とは結局あいさつ程度の言葉しか交わせない。学校が休みの土曜日。本当は君とデートなんかしたりしたいけれども、もちろんそんな予定もない。何をする気も起きないので僕は夢の中で妄想の君とこの土日を過ごす。
情けないことにそんな夢の中でさえ君との仲は変わらない。はぁ、君は一体どこで何をしているんだろう…
僕は他にどんな人が誘ってきてもただひたすら一途に君を想っている。君のためならなんだって出来ると思っている。でも自分からこの想いを伝えるなんて無理だから早く君に気付いてほしい。もちろんそんな都合いい展開なんてないんだけど。
どうせ叶わないこの想いならいっそのこと早く忘れてしまいたい。

こんなストーリーが出来上がってしまったわけだ。そしてこの曲が多くの支持を得ている理由に「こんな気持ちを味わったことがある」という人が多いからじゃないかな、と思えてきた。

というわけで初めて歌詞というものに真剣にぶつかってみた今回の記事。
思ったよりも楽しくすらすら書けたのでぜひまた別の曲でも挑戦してみたいと思ったのであった。


flower(live)/L‘Arc~en~Ciel



カランコロン♪