『永遠のとなり』白石一文著 | idiotな あまりにも
“帯”や“POP”に引きずられないと言い聞かせているのに、手にとってしまう、そのままレジに行ってしまう…

白石一文著の『永遠のとなり』



勤めていた損保が業界最大手に吸収合併され職場環境が一変し部下が自死、かつて関係があった女性(いわゆる不倫相手)に再会したときに言われた言葉に深く傷を負い(※自身が招いた事だと思うねんけど…)、自らもうつ病を患い、妻や息子とも別れ、追い込まれるように失職し、どん底状態で東京を離れ故郷の博多に戻った主人公・青野精一郎(せいちゃん、48歳?)
もう一人、主人公の同郷の幼なじみでありいちばんの友人・津田敦(あっちゃん)は、一橋を卒業し都市銀に就職の後最愛の母を失い、経営コンサルタントで開業していたが肺ガンを発症し手術後9年前に帰郷。しばらくし4度目の結婚。

帰郷したせいちゃんを迎えるあっちゃん、そのあっちゃんは妻・久美さんの許(文具店)を飛び出し、同じ通りで薬局を営んでいた立花下枝(シズエ)に走ってしまっていた。その三角形の調停役にせいちゃん(私)はなり…。

春の福岡博多を舞台に、小学校来の親友のふたりの姿を軸に人の“生”を描いていく…。


帯に感動作と銘打ってあるんだけど、どーなんだろー?
たしかに主人公の負のスパイラルみたいな展開でどん底状態なのはキツいだろーってことくらいはわかりますよ。主人公の友人(あっちゃん)が抱えてる過去の背景や肺ガンによる忍びよる何かからの逃避も伝わってはきます。
そんな2人(それ以外の登場人物も)が人の結びつきの中から希望を見いだし生きる力になっていくのもすばらしいことだと思います。
………
あからさまに友情を謳い上げてたり人生万歳などと叫んでいるわけではないのですが、なにか
私、感動には至りませんでした。ごめんなさい。

あっちゃんという人は弱ってる人(老若男女)を見ると放っておけない性分らしくそれが昂じて度重なる離婚につながる…面倒みてるうちに恋愛感情が生じ結婚へ…イイですよ、別に、そーゆーこともアルでしょうよ。でもねあっちゃん、4回繰り返すって、学習しなさいよ、48歳なんしょ。

それとせいちゃんと立花下枝さんのくだり、
どーしてsexしちゃうんだぁ?なんとなくそーなるんだろーなってことはこのシークエンスの冒頭から匂っていたけど…。下枝さん(あっちゃんの相手)があっちゃんへの思いを絶つ(妻の許に男を帰そうとする)ために、決別の自らへの意思表示として、この女性の置かれてる立場やいろんな思いを理解している彼(主人公・せいちゃん)を相手にsexする。うーん……、……うーん。まっ流れの中で気持ちが高ぶっちゃってあれよあれよと言う間にしちゃいました、っていうなら、まっそーゆーこともないとは言えない。でもこの場合どーなんだ?いかにもそれが彼女にはそれが必然だったのだよ、彼女の思いを汲んでやってくださいよっていうのが伝わってくる表現が私には面白くねー。なんだそのヒロインっぽさは?となるワケなんよ!そんな湿度、いらんゎ。なんだかオジサンのロマンみたいなモノを含ませてるみたいで素直に受け取れなかったゎ。
著者の意図や登場人物の設定は理解できるんですよ。でもあくまでそれは“理解”の域をでない!

生きることの意味とか友情とか恋愛の妙とかがあちらこちらに散りばめられている話です。
きっと私があまのじゃくってるだけなんですよ。読む人が読んだら帯通り“壊れた心を照らす希望の…感動作”なんだと思います。(レビューとか拝見すると総じて高評価ですし…)
もっと齢を重ねてから接すると違った思いで読めたのかもね。












Android携帯からの投稿