▼第4試合6人タッグマッチ30分1本勝負
スーパー・タイガー(SSPW)&船木誠勝(フリー)&ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)vsダーク・ウルフ(DarkerZ)&村上和成(フリー)&関本大介(大日本プロレス)


 第4試合はスーパー・タイガー&船木誠勝&ザ・グレート・サスケ組vsダーク・ウルフ&村上和成&関本大介組の豪華6人タッグマッチだ。最大の注目は、SSPWのエースであるスーパーを軸に、船木、サスケとのトリオ結成にある。この組み合わせは、90年代の日本プロレス界を見てきた者なら感慨深いこと間違いなし。多団体時代のはしりとなった90年代、日本のマット界は各団体がさまざまなスタイルをアピール。そのなかで船木が格闘路線のUWF系パンクラス、サスケが空中殺法中心のルチャ系みちのくプロレスを作ったのだ。あの時代を経て現在のプロレス界はなんでもあり。船木が大仁田厚のデスマッチに挑んだように、あらゆる不可能が可能になっている。が、ここまで船木とサスケの絡みは一切実現してこなかった。それがいま、SSPWのリングで可能となったのだ。この2人を結びつけるキーワードが、初代タイガーマスク佐山サトルであることも忘れてはならないだろう。初代タイガーマスクの四次元殺法はルチャ系の原点であり、佐山の格闘バージョンと言えるUWFでのスーパー・タイガーがU系の基礎となった。スーパー、船木、サスケ。この3人が並び立つ姿に佐山総監がリングで躍動したあの頃がダブるだろう。このチームに対するのが、ダーク・ウルフ&村上和成&関本大介組だ。ウルフは1月のウナギ・サヤカ自主興行で初登場し、SSPW2・16サポーターズマッチに参戦した。DarkerZに男子選手がいたとは驚きだが、それに加えて驚愕のパワーも注目に値する。すでにタッグマッチでスーパーと対戦しており、ライバルとなっていく可能性もありそうだ。スーパーとの対戦では、村上の存在も不気味である。スーパーのレジェンド王者時代、村上は挑戦のチャンスをつかみながら自身のケガで逃してしまった。そのときの清算をするためにも、これを機にスーパーとの一騎打ちに持ち込みたい。ウルフ&村上と組む関本は元レジェンド王者で、船木との対戦を含め同王座の価値を高めてきた、SSPWの立役者。今回も高値安定のパワーでファンの歓声を引き出すはずだ。