大ヒット上映中!
(ネタバレ注意!
鑑賞後にお読み下さい。)


傑作
「プリズナーズ」
を作り上げた天才、
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品。



ラストカットの後、
原題メインタイトル
「ARRIVAL」が
大写し。


「1周廻って無事
アライバルしたでしょ?」

監督のどや顔が見えるようです。


シャマラン的な
ある種どんでん返しですね。


原作「あなたの人生の物語」には、
起点が現在形、
異星人とのコミュニケーションは
過去形、
一人娘との想い出シーンは未来形、

明確な答えがあります。


しかしラスト、
物理学者イアンが
言語学者ルイーズに
「結婚してたの?」

訊くシーン。

ムム?
これは単純な倒置法ではないのでは?

冒頭、ルイーズの語り
「時間は流れているのでは無い」、

異星人が話す3千年後の話、

そして意表を突く
縦置き型UFO。

我々が考え、思っている事は、
所詮
我々の次元での
狭い概念にしか過ぎない。

過去だ現在だ未来だと、
我々次元の時間軸に当てはめて
物語を解釈する必要は無いのでは?

そしてこの作品は
「インターステラー」同様、
5次元理論を
表現しようとしたのではないか?


あのユニバーサル文字のように
全ては円く帰結するんだよ、と。

即ち、米版「WIRED」記者が
語ったように、
「ルイーズの人生は
2順目に入った」

解釈すべきなのでは?

プロデューサーのダン・レヴィン氏も
娘とのシーンは
「フラッシュバック」と
明言していますし。


この作品は
2回観る事を前提に作られたそうですので、
未だ1回しか観ていない私の
拡大解釈かもしれませんが。


原作者テッド・チャンは
言語的相対論

テーマの1つだったと
言っていますが、

ルイーズと異星人との
対話シーンは
むしろ
アンチ言語的相対論
が描かれていると
思うのです。


神の掲示という
言語ではない
テレパシー的な「何か」に打たれて
プロレスラーを
志した私にとっては
それが良く解るのです。


人類遺産として後世に残すべき作品!
10万点!
http://www.message-movie.jp