アジアンビューティー、

チャン・ツィイーが

出演している事以外、

全く予備知識無しで観ていたら、

巨匠、

「恋する惑星」ウォン・カーウァイの作品だった!

カンフー物なのに?


しかも

カーウァイ組旗頭、

トニー・レオン演じる主人公の名前が

「イップ・マン」・・・・・

って、あれ?

ブルース・リーの

お師匠さんじゃないかいっ?!

しかも、

トニー・レオンって

こんなにカンフーの

凄腕使い手だったのか?!


およよよよよよ!!

チャン・ツィイーも

「グリーン・デスティニー」

どころの騒ぎじゃない程の

カンフーの達人!!!!!

しかも従来のカンフー物とは

明らかに一線を画し、別次元行っちゃってるよ。


「アチョー!」

とか

「イテテッ。」

とか一切言わないんだから。



もう、全カット全コマ

無駄無し!美術品!芸術品!

カーウァイ節全開!!!

それもそのはず、

構想17年!

準備に8年!

撮影期間3年だぞ!!

誰だ?

「サスケさんの映画は

いつになったら完成するんですか?」

と訊いて来るボンクラは?

これが映画なんだよ!


トニー・レオンは今作の為、

47歳にして詠春拳に入門。

4年間も鍛錬してから

撮影に挑んだと!

一方の

チャン・ツィイーは

4人の宗師から八卦掌を習い、

「大晦日の仇討ち」シーン

では連日マイナス30度の

オープンセットで、

毎晩3ヶ月間も

撮り続けたと!


八極拳の宗師、カミソリを演じた

チャン・チェンなんか、

役作りに没頭しちゃう余り

返す刀で、

もうクランクアップしたのに

本物の八極拳全国大会出ちゃって

優勝しちゃったよ!

もう、みんな、ドンだけぇ~~~~!!!!


そして、まさかの

淡く切ない「プラトニック遠距離ラブ」

な展開は

女性こそ観るべき!



全編スッピンで出た

(なのに心奪われるほど奇麗!!!!!)

中国ビューティー、

チャン・ツィイー、

奥様役は

コリアンビューティー、

ソン・ヘギョ、

中年の渋さ爆発の

トニー・レオン。


「どうだい!」と

アジアが世界に誇る

このキャスティング!


どうせ日本人は蚊帳の外ですよ・・・

と思ったら

音楽監督が

世界の巨匠、

梅林茂先生!

サスガ!の重厚かつキャッチーなサントラ!

その名曲に乗せての、

スームアップしながらの、

ラスト(3)カット!!

観賞後、作品全体を「愛おしい」と

こんなにも感じた事は

かつて無かったな。


香港映画、いやアジアン・ムービー、

いや全世界映画史上に確実に刻まれる

エポックメーキング作品だ!