「マトリックス」の

ウォシャウスキー姉弟監督、

「ラン・ローラ・ラン」の

トム・ティクヴァ監督、

3人の映像革命家達が

6層構造同時進行の

壮大な叙事詩を

描き切った。


その壮大さから、

日本では

テレビ各局

異例の報道扱い!

試写会を見終えた

芸能人達のコメントも

ニュース枠で流す。

「難解な大作ですねぇ~。」と。


いやいや

実際に観てみたら、

実は極めて分かり易い

ストーリーでした。


難しく感じてしまうのは、

輪廻転生も描いていながら、

俳優達が

時代を超えた設定で

一人何役も

特殊メイクを施しながら

次々登場してくるので、

「この俳優は多分(!)あの人で、

前の時代ではあぁだったから、

この時代ではこうなのか?」

みたいに考え過ぎてしまうから。


実は同じ役者が演じていても、

別の時代とは

何も繋がっていない

ケースもあった。


だから本作品は

もっと単純に、

観たまんまを

感じれば

素直に楽しめるのです。



話題騒然のカーテンコールも

想定の範囲内。

逆に言えば

特殊メイクで遊び過ぎ!

そこはそんなに誇示しなくても良し。

それよりも

「ネオ・ソウル」の美しさを

もっと全面に押し出すべきだった。



映画監督の樋口真嗣さん曰く、

「これぞ実写版『火の鳥』!

しかも黎明編とか鳳凰編とか

復活編望郷篇とか

全部入りのマシマシ!」

との事。

なるほど、

「火の鳥」読んで

勉強し直します!



新約聖書のパロディを

さらりとやってのける

度胸も評価して