「私が、生きる肌」

観ましたねぇ~。

スペイン映画界の至宝、

ペドロ・アルモドバル監督



アントニオ・バンデラス



黄金タッグ作品だ・・・

と思いきや、

意外や意外、

2人のタッグは

20年以上前の

「アタメ」以来だとか。




劇場は平日昼間にも関わらず

熱気ムンムンの満席!!

期待値マックスですね。





肝心の内容は・・・

これがもう大傑作!!!!

今年日本公開の中では

ダントツのベストワン!!



のっけから

絵画の個展を観ているかのような

隙のない映像美は、

かつて試行錯誤を繰り返しながら

同じく

全てのカットが絵画のような

傑作

「HANABI」を

作り上げた

世界の北野監督を

彷彿とさせる。




「オール・アバウト・マイ・マザー」の

時に感じられた

まどろっこしさが

すっかり

垢抜けた感じだ。




感情移入すべき

登場人物が

途中で

コロコロ変わっていくほど、

最後の最後まで

全く予想のつかない

ストーリー展開。


二重にも三重にも、

いやそれ以上に

張り巡らされた

伏線やトラップ。


「ダークナイト」以来か

と思わせるほどの

全く無駄のない

カット割りとセリフ。



そして最後の最後は

「お~~~~~」

スペイン映画

というよりも

ヨーロッパ映画の

お手本!!!

とでも言うべき

パーフェクトな終わり方。



美し過ぎる美術は

ジェニ・ロペ主演の

「ザ・セル」に匹敵する。


そして、

ジャン=ポール・ゴルチエが

手がけた衣装は

全身タイツですら

オシャレ過ぎるっ!!


アルモドバル監督は

遂に

究極の作品に辿り着いてしまった。

久々に

「これぞ映画!」

という作品に出会えた。

1万円以上払っても

観る価値がある作品だ。


悲しい愛の物語を

除き見てみたい

30歳以上の

男女にオススメ!!!!


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