映画「THE 4TH KIND」を観た。

$ザ・グレート・サスケ オフィシャルブログ「THE GREAT SASUKE」by Ameba


先日の覆面MANIAで、

常連様からパンフレットを

いただいたのだった。

その際、大体予備知識はいただいたので

あらかじめ全体像は把握出来ていた。



オラトゥンデ・オスンサンミ監督は

新進気鋭でありながら

随分と実験的かつ斬新的手法で

本作品を作り上げた。

まずはそこを大いに評価したい。


デ・パルマ割りと

ドラマ「24」割りを

更に進化させた

独特の画面分割手法は必見だ。


そして最後の最後まで

グレイは出て来ないが

フクロウをグレイの象徴として

見立てている点が斬新だ。


UFO映像が

最後のドキュメント映像に

僅かに確認出来るか出来ないかくらいの

登場の仕方であるところは

今までに無かった手法だ。




「第四種接近遭遇」、

つまり「アブダクション」をテーマにしながら

それを全面的に

肯定する訳ではなく、

最後には否定的見解を

ぶつけつつ、

あくまでも

体験者達の証言から

飛躍しないように

淡々と作られた作品なのである。

大衆をミスリードしていない点で、

超常現象否定派も

鑑賞に堪え得る作品となっている。


まさに異色の意欲作なのである。

「Xーファイル 真実を求めて」は

本来このような作品にすべきだったと、

今となっては思うのである。


クリエイターならば

必須のテキスト作品だ。


それにしても問題は

ドキュメント映像が

本当にドキュメントなのか?

である。


どの映像も

最も重要な部分で

都合良く

映像が乱れてしまうのだ。

最後のUFOが映り込むシーンも

1度目は画像が乱れていたのに

2度目はしっかり映っていたりする。

やはり、全てはフィクションなのでしょう。

エンドクレジットには

スタントマンの名前も出ていたし。

ただ、その手法が今までに無かった事が

評価に値するのだ。

「ブレア・ウィッチ~」は

それに近かったが

「実際のドキュメント映像です」とは

明言していなかったはずだ。


だからと言って、

アブダクションの事象が全て嘘だというのは

間違い。

特に'80~'90年代にかけて、

米国を中心に

全世界で発生していた

れっきとした「事件」なのである。


ミラ・ジョヴォヴィッチの美しさ、

オラトゥンデ・オスンサンミ監督の野心、

そして、何と言っても

アビゲイル・タイラー博士の強烈な顔(!)((((((ノ゚⊿゚)ノ、

それだけで十分(‐^▽^‐)。

UFO研究入門編としてもお奨め。

50点。

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