少し前に

国内線の機内誌で、

映画「あの日、欲望の大地で」の

紹介記事を見て以来、

絶対に観たいと思っていた作品だった。

$ザ・グレート・サスケ オフィシャルブログ「THE GREAT SASUKE」by Ameba
©2008 2929 Productions LLC



シャーリーズ・セロン主演で、

自傷行為を繰り返す主人公の物語、

というくらいの予備知識しかなく観たのだが

最近流行の

パズルムービーである事に気付き、

「アモーレス・ぺロス」とか「21グラム」のテイストだなぁ・・・、

と思っていたら、それらの脚本家、

メキシコ人のギジェルモ・アリアガの監督デビュー作だった事に

気付いたのは観終わった後だった。



衝撃のオープニングは

セロンの枯れヌードである。

これは役作りで

体形を崩したのだろうか・・・?

それとも「モンスター」の役作りで

増量してしまってから、

元に戻らなくなってしまったのか?

役作りだとしたら凄いプロ根性だ。

それもそのはず、

セロンはこの作品の脚本に惚れ込み、

製作総指揮も務めたらしい。

元がキレイなのに、

わざと汚く見せる女優さんって

世界広しと言えども

この人だけでしょう。




そしてキム・ベイシンガーのキャスティングも

セロンのプッシュだったとの事。

さすが、女性は女性を知る・・・だ。

キム・ベイシンガーの繊細な演技に

驚きを禁じえなかった。

これほどまでに演技の上手い人だったか・・・。

トレーラーハウスに初めて入り、

苦笑いするシーンは

「8マイル」を思い出しての苦笑い

という楽屋オチか?

と深読みするのもアリだろう。


最近流行の作風だから・・・

とタカをくくって観ていたら、

しっかりとミスディレクションの罠が張っていて、

クライマックスで

「そうだったのかぁ~~!」と

驚く場面も用意されていた。

また、2人の人間が亡くなっているのに、

誰も悪人がいないという

優しさに満ち溢れた設定。



めぐりあう時間たち」で

しっくり来なかった人は

こちらを観ると

納得する事間違いなし。


全女性、

倦怠期を迎えた夫婦たちに

お勧めの作品。


ラストシーンの

カーテンコールのような

回想シーンは

感動の押し売りなので

ちょっとマイナスの

70点。

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