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高校で戦争したらどの部活が最強か考える回その2。
ルール詳細は543thをご覧ください。
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避難訓練が終わって教室に帰ってきたら、机の上にダンボール箱が置いてあった。
俺の席だけじゃない、我がクラス、2年4組の生徒40名の席のすべてに。
「…………今から5分後に『予鈴』を鳴らします。
さらに5分後のチャイムの合図で戦争開始です」
戦争?殺し合い?
一一一どぅかしてるぜ!!!!!
しかし、目の前の箱の中身が気になって仕方がない。
俺、坂本龍太郎(さかもとりょうたろう)はおそるおそる箱を開けた。
「「…………サッカーボールぅ?」」
あれ?誰かとハモらなかった、俺?
後ろを振り向くと、身長186cmの大男にして俺の中学校からのダチの神木仁(かみきじん)が立っていた。
「お前、サッカーボールで人を殺すってお前は見た目は子供、頭脳は大人な名探偵かよッ!!!」
そうなんだ。
俺のダンボール箱に入っていたものは二つ。
一つは、小型の銃。
制服のポケットに収まるくらいコンパクトで軽い。
そしてもう一つが、サッカーボール。
キチンとネットに入れられていて持ち運びも可能だ。
神木、サッカーボールを指差しゲラゲラ笑っていた。
「これ、『クラブ別武器』ってヤツなんじゃねぇの?ウケるwww」
「…………ボールを武器扱いするなんて、流石に少し腹が立つわ」
今の会話を聞いてもらえばわかるだろうが、俺はサッカー部。
ちなまにポジションはディフェンダーだ。
「……神木の武器はなんだったんだよ?」
「俺の武器、見てぇか?」
フッフッフッ、と若干気持ち悪い笑みを浮かべて神木はポケットからナイフを取りだした。
ギラリ、と輝く刃を見て、周りの女子が悲鳴をあげ、神木から一歩距離を置く。
「ちょ、わ、わかったから、しまえ、な?」
なんか俺までドキドキしちゃったよ……。
「了解。んで、これも中に入ってた」
神木がナイフに専用のカバーをすると、ポケットから小さな鍵を取りだした。
神木の手からナイフが消えると同時に、俺の心臓も落ちつきを取り戻す。
「……何それ?」
「わからんわ。クラブやってないヤツは帰れってことか?」
「でも今学校の外出たら殺されるんじゃ……?」
「そんなこと言うてたな。
サッカーボールならまだしも鍵で人殺せって無理やろ……」
ちなみに神木、クラブは何も所属していない。
以前彼に何故部活に入らないのか尋ねたことがあるのだが、
「高校入試ん時は中学校で部活してたことがステータスになってたけど、大学のそれはぶっつけ本番一本勝負やん?
俺が飽き性言うのもあるし、特にやる必要はないと思ったから」
一一一とのことだ。
キーンコーンカーンコーン……
戦争開始5分前を告げる、予鈴のチャイムが鳴った。
男子は武器を弄び、女子は一切触れず生ゴミを見るような視線を向けていた。
「おい龍太郎」
目玉オヤジのような奇声を発し神木が俺の名前を呼んだ。
「なんだよ?」
「逃げよう。じゃないと死ぬぞ俺たち」
「は?意味がわからないって、オイ……!!!!!」
俺が神木の言葉の意味を聞く前に、神木が俺の腕を引っ張り教室を飛び出した。
廊下には既に百人近くの生徒で溢れていて、まともに歩くことさえ困難だった。
「ちょっ、どこに行くんだよっ!」
「まぁまぁまぁまぁ、お前からの問い合わせには後でゆっくりとご対応させていただきますよっと……!!!」
俺たち二人はすれ違う生徒に肩をぶつけながら、廊下をどんどん進んでいく。
神木が俺を連れて行った場所、それは、『図書室』だった。
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【3階 北棟 生徒会室】
教室の半分の大きさの空間に、6人の生徒会役員と20人の部長が椅子に座り円を囲んでいた。
「役員が参戦するのは生徒会側が半分以下になってからです。
できれば私たちの出る幕の開かぬうちにケリをつけてほしいんですがね。
期待していますよ……」
胸に『会長』のバッチをつけた男が口を開いた。
と、同時に。
キーンコーンカーンコーン……
『戦争開始』の合図が鳴った。
生徒vs生徒会の、命を懸けた生き残り合戦が始まる一一一ッ!!!!!
【to be continued……】
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