466th 突撃ッ!ジャスティス学園#17 | Ω ~Chaos The world~


★scene19★



ピピピピピ



「ん……」



目覚ましのアラーム音で目を覚ます。


ついに入学試験の日がやってきた。

時刻は7時30分、まだ時間はある。



俺はベッドから起きあがると、朝食を摂るために個室のドアを開けた。





ガチャリ










ドアの向こう側は、

暗闇の世界でした。





「あれ…………?」



これなんていう●と●尋の神隠し?

振り返ると、さっきまでそこにあったはずのドアが、ない。



というか…………





「自由落下してるだと











































Mission1

『死の鬼ごっこ!

入学試験に合格せよッ!!!』


PART-1







……改めまして、おはようございます。

今一番混乱しているのは俺なんだけど、今の状況を説明しておく。



目が覚めた時、俺は川のほとりにいた。

そしてオレンジ色の長袖シャツ、紺色の半ズボン、深緑のベストという異色な組み合わせ衣類を身につけていて、黄色のポーチを腰に巻いていた。



なぜ部屋を出た途端こんなことになったのかはまったくわからない。

状況が理解できない今、とりあえず川の水で顔を洗い、脳を活性化させ、自分を落ちつかせた。


(すんげぇ綺麗な水だな)


水に関心していると、この透明度の高い水に反射した俺の顔を見て、頭に何かくっついているのに気づいた。

それは簡単に頭から取れた。


見た目はと●がりコーンにそっくり。



なんなんだこのと●がりコーンは?





俺が抱くその疑問の答えは空から聞こえてきた。



「生徒諸君、おはよう。

君たちが今立っている場所、そこが試験会場、『アナザーアース』です。

スタート地点をバラバラにしたかったので強制移転魔法を各々の個室のドアに設置させていただきましたwww

ポーチには乾パンと水、『強化魔札』が入っています。

お腹が減ったら食べてねwww

ちなみにこの魔法、移転する際50%の確率で頭に『ツノ』がくっつく仕様となっております。

みなさん、頭を確認してみてはいかが?」










声は園長のものだった。



頭……『ツノ』…………











どう考えてもこのと●がりコーンが『ツノ』ですねwwwwww





……はぁ困った。

鬼だから誰かと接触しなければ不合格になってしまう。

ずっと隠れていようと思ったんだけどな……。



「ちなみにここは学園の敷地内にあります『アナザーアース』なので遠慮なく特殊能力を使ってくれて構いませんよ。

さて、時刻はまもなく9時になります。

私の『よーい、スタート!』の合図で始めてください。

ではみなさん、健闘を祈ります!





よーい、スタート!」



……さっさと『ツノ』を誰かに預けて隠れるか。


園長の開始の合図と共に、俺は砂利道を歩きだした。



★★★★★★★★★★





「武器を降ろせ、さもないと撃つよ?」



……チッ、囲まれちまったぜ。
さっきから草が揺れてるんのは気がついていたんだが、まさか4人もいたとはな…………



俺、神藤勇雅のスタート地点は山頂。

たぶんアナザーアースの中で最も高い位置から始まったんじゃねぇか、俺?

そして『ツノ』は無し。

まぁ、ハンサムにつける『ツノ』なんざどこにもねぇってやつだな。


山頂からはいろんなものが見えた……アナザーアースの美しい地形や、他の新入生が放ったであろう銃声や悲鳴が。





しかし、周りの景色がよく見えるということは、周りに自分の姿を見せることと同義



俺は突如現れた4人の鬼に囲まれてしまい、今に至るってわけだ。


「オメェら、俺を倒したところで『ツノ』は一つしかつけらんねぇぞ?」


「僕たちは同盟を組んだ。

4人の『ツノ』が取れるまで全員で一緒に戦うのさ」


鬼4人が一斉に銃口をこちらにむける。



「そうか…………





ソイツはダッセェ戦い方だなぁゴルァァァァァッ!!!」





俺は竹刀を手に取ると一歩踏み出し同時に左上に竹刀を振り上げた





ただそれだけ

俺が飛びかかった男は銃の引き金に力をこめようとした



ーーーが、遅い



目の前のダッせぇ男は銃を下ろした


いや、正確に言うと、
















銃を持った手を落とされた、だな










「え?……ぎゃぁぁぁぁぁ!」


腕から一定の間隔で血が吹き出す

それを見た男は恐怖のあまりその場にくずれるようにしゃがみこんだ



「て、テメェ……」



パァン



俺の背後から銃声が聞こえた。

残る3人の中の誰かがビビって撃ったんだろう。



オイオイ……あまり銃弾の無駄使いするんじゃねぇよ、そっちには限りがあんだろ?





特殊能力『時流拡張(タイムアウト)』発動…………





俺の特殊能力は、地球上の時間流を遅くする能力


敵味方、人間か武器かなどは関係無い、すべてが対象となる


この能力が適用される間、世界の『1秒』が『3秒』になる

だが俺は時間流を無視し行動することが可能



相手には俺が瞬間移動しているように見えるのだろう



俺は振り向くと飛んできた銃弾を切断した

ゆっくりと迫ってくる銃弾を切断するなどこの能力を以てすれば容易いことだ



そのまま竹刀を横一直線に振る


ーーー能力解除



時間の流れが元に戻る

もっとも、そう感じるのはついさっきまで時間流から外れていた俺だけなんだがな



残り3人が銃を地面に落とし、驚きと苦痛の入り混じった顔を浮かべた



「男4人で同盟を組む、か。

オメェらの敗因は、人数で上回ってる、銃を所持しているっていうだけで余裕と油断の表情を見せたことと、ハンサムが一人もいねぇからだ」


「ヒィ!こ、殺さないでくれ!」

「わ、悪かった!



お前はハンサムだ、イケメンだよッ!!!」


鬼はみな泣きながら頭を地面につけた





「俺がハンサム…………わかってんじゃねぇか」





俺は竹刀を鞘にしまった



両手を切断され、もう銃を持つことはできないコイツらを殺す必要はない



だって、入学試験は『遊戯(ゲーム)』であって、『殺し合い(ゲーム)』ではねぇだろ?



とはいえ何の躊躇いもなく引き金を引く餓鬼だ、これくれぇの制裁は必要だろう


「オメェら4人組なんだろ?

手がねぇのはちょうどいいハンディじゃねぇか

入試はまだ始まったばかりだ、楽しもうぜ?」





戦意を失った鬼から解放された俺は山を下っていった