400th 突撃ッ!ジャスティス学園#06 | Ω ~Chaos The world~


★scene8★



「あなたもここの新入生でしたか」


「はい。

ところで椎名さん、今までどこに行ってたのですか?」


「あれから迷ってしまいました……

ジャスティス学園に行くって教えてくれたら助かったのに~」

椎名さんが頬を膨らます。

やべぇ、ナノイィ~、スゴイィ~、カワイィ~♪


「……すいません」


これは謝らざるを得ないwww


「気にしなくていいですよ。

あ、私のことは桃華って呼んでください。

『しいな』って苗字、名前みたいで嫌なんです」


「はぁ、わかりました」


入学式の食事はバイキング方式になっていて、見たことや食べたことのない豪華な料理が並んでいる。

俺は桃華さんや零奈ちゃんと一緒にご飯を取りにいった。



しかしこのシチュエーション……





まさに桃源郷、両手に花だぜwww周りの視線がちと痛いけど、気にしない気にしないwwwwww

……それにしても、零奈ちゃんといい桃華さんといい、女の子は名前で呼んでもらうほうが嬉しいんだろうか?

俺はそんな些細なことを考えながら、鶏の唐揚げやローストビーフなど、スタミナのつきそうな肉料理を片っ端から取った。

大盛の肉の皿を見た零奈ちゃん、ローストビーフを指差して、二言。



「……食べたい、私も」


「取ればいいじゃん?」


「……届かない」



机の中央に置いてあり、零奈ちゃんの短い腕では届かないみたいですwww



「2枚でいいか?」


「……ありがとう」



ローストビーフを俺の長い腕取って零奈ちゃんの皿に乗せてあげました。

なんか彼女のありがとうは斬新だなぁwww

零奈ちゃん、量は少ないけれどバランスのよい食事のようですwww彩りもよく、見た目に優しいですwwwwww

そんな零奈ちゃんが呟く。



「……桃華、何処?」



あれ、言われてみれば……

姿が見えない。



「先に席に戻ったんじゃね?」

「……そうね」



零奈ちゃんは納得してくれたようで、俺たちは二人で1401号室の机に向かった。







「ま、迷いました……」



桃華さんが1401号室の机に着いたのは、俺たちの10分後だった。

桃華さんは方向音痴なんですねwww可愛いから許せる。



「おいおい大丈夫か?

助ける立場のヒーローが逆に助けられたら、見せる顔が無いってもんだぜ?」



勇雅が言い放った。

何か不機嫌そう……って俺のせいかwwwいいだろwwwwwwこっちには花が二つあるんだぜwwwお前には隣のチャイニーズがお似合いだぜwwwwwwいやホントに。
兵太は女に興味が無いのか、皿に向きあいただひたすら食べている。



「まぁこんなに広いだし、迷わねぇ方が難しいだろ」


「勇雅、喧嘩はガキのすることヨ。下衆の極みネ」


「……おっと、言い過ぎてしまったな。

すまなかったな」


1VS3は分が悪いと判断したのだろう、即座に桃華さんに頭を下げた。


「やめてください!

私、道に迷うことなんか日常茶飯事ですから大丈夫ですよ」


誰が、何が大丈夫なんだよwwwwwwお前だけならともかく、相手も困らせてるんですけどwww前言撤回、それは許しまじ行為ですわwwwwww



「な、なんか険悪なムードになってしまいましたね……。

と、とにかくいただきましょう!

私お腹ペコペコなんです!」


桃華さんが手を合わせる。

俺と零奈ちゃんもそれに続く。

「「「いただきま……」」」







ガチャン





2階の照明全てが突然消えた。

ここは地下、光を失った先にあるものは、完全な闇……。

先ほどまでの賑やかさは無くなって一瞬全体が静まり、続いて悲鳴に似た叫び声が聞こえた。

「おいおい、何者か知らねぇが、騒いだら相手の思うツボじゃねぇのか?」


確かに優雅の言うとおり。

この混乱に乗じて何か仕掛けてくるかもしれない。



……というのは考えすぎだったようです。



ダカダカダカダカチャーン!



ドラムロールとシンバルが鳴り響き、止んだと同時にスポットライトが点灯、一人のメタボ体型のおっさんを照らした。



「レディースエ~ンドジェントルメ~ン!!!!!

と言っても君たちはまだヒーローの卵なんですけどねwww

つまりひよこエ~ンドひよこォォォ!!!!!

ウェルカムトゥジャスティス学園ッ!!!!!

とりま入学オメデトwwwwww

私は国立ジャスティス学園の学園長の『ひ』だ。

本日も絶校長でございます。

園長だけどねwwwwwwwwwwww

君たち1500人の中から、悪を懲らしめ平和を守る正義のヒーローがたくさん誕生することを祈ります。

ってかなってくれないと困りますwww税金泥棒になりますからねwwwwww『脱税してますよね?』って木公平さんに言われちゃうよwww」





ガラガラガシャ~ン





俺の中のヒーローのイメージが

音をたてて崩れ落ちた。