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★scene1★
「突然ですが、俺はジャスティス学園に転校することが決定した。みんな拍手で俺を送り出してくれ」
昼休み、俺はクラスに別れの告白をした。
お笑いのごとくお茶を吹き出したり、適当な拍手を送ってくれたりと、クラスの反応はまちまちだ。
ジャスティス学園に入学するためには、試験に合格しないといけない。
まぁ試験と言っても、面接だけ。
愛と勇気と愛しさと切なさと心強さが友だちさ♪って言ったら合格もらえましたwwwwww
だって昨日俺の郵便受けに『合格通知』と書かれたジャスティス学園からの手紙が入ってたしwww
「だからみんなこの学校で過ごすのも今日で最後ですwwwみなさんお世話になりました。
入学式は今日の17時からなんで、さようなら」
そう言って回れ右をして、先生に一礼すると、教室を飛び出した。
★scene2★
まずは家に直行。
「ただいま~」
……………………。
返事はない。
まっ、当たり前なんだけど。
父は単身赴任でここ数年帰って来ず、母は俺を産むと同時に死んだらしい。
何が言いたいのかと言うと、俺は独り暮らしなんです。
そしてそれは、人以上に家事をこなせることを意味しますwww
慣れた手付きで弁当を作りました。
それをショルダーバッグに入れる。
さぁ、出発の時が来ましたwww
たくさんの人に夢と希望を与えて帰ってきますねwww
俺はショルダーバッグを肩にかけ、ボストンバッグを手に持ち、家を後にした。
★scene3★
ジャスティス学園は、この国日本の首都、東京にある。
ということで、新幹線による旅が始まりました。
みどりの窓口で購入したチケットに書かれている席に座る。
俺は窓側で、通路側は空席のまま、新幹線は大阪を出発した。
何もすることがないので、iPodを耳に突っこんで音楽を楽しんでいた。
「あの……」
俺は突撃肩を叩かれた。
ヘッドホンを片耳だけ外して見ると、俺と同じ年齢(とし)くらいであろう女の子が立っていた。
「お隣、失礼しまぁす」
「あぁ、すいません」
俺は隣の席に乗せていたボストンバッグを足元に置く。
女の子は何の躊躇もなく俺の隣に腰を下ろした。
しかしこの人……
茶髪のセミロングに赤のチェック柄のミニスカートでスタイルもよくてすんげぇ可愛いwwwwww
「惚れてまうやろ~!
これは恋愛モノによく見られる、ひょっとしたことから仲良くなるパターンやっ!」
「あの、どうかされましたか?」
「はっ!
……いえいえ、何もございません」
やべぇ、ドキドキが止まんねぇwww
ここは話題を変えなければ……
「今日はどこへ行くの?」
「東京です。
今日から一人暮らしが始まるんですよ」
「奇遇だな、俺も東京に行くんだ。
秋に入学式ってさ、珍しいよなぁ?」
「そうですね。
ということは、あなたは学生さんなんですね」
「まぁそういうこと……になるな、ハイそうです」
さすがにヒーローです、なんて言えねぇよwwwキチガイと思われちゃうwww
「間もなく、終点『東京』-」
車内アナウンスが流れてくるまでこんな感じで絶えずおしゃべりしました。
彼女のおかげで移動がかなり楽しいものになった。
駅のホームの地を踏む。
俺、東京デビュー。
「あの、あなたが隣でよかったです」
いえいえ。
むしろこちらこそ感謝したい。
あなたのような可愛い人の隣に座る機会は二度とないだろうし。
「こちらこそ。
お気をつけて」
「ハイ。
では……」
彼女は一礼すると、俺に背を向け、人の荒波に消えていった。
さて、駅から歩くこと十数分、広大な敷地を持つ施設にたどり着いた。
ここがこの物語の舞台である、『国立ジャスティス学園』だ。
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