世の中に

「誰もが結果の読めている、独創的な成功」

などあるだろうか。

 

 

そんなものがあれば、誰でもやっている。

不安だから二番煎じでも、確実性の高いものを選ぶ。

昔、自分で飛び込んでいって成果を収めた成功者であっても、

自分の部下に同じように飛び込んでやってみろとは

なかなか言えない。

 

世の中で弾けるような成功が少ないのは、

弾けるような成功を、もともと「本気で目指して」いないから、

だから弾けていないだけのことなのだ。

 

 

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独創的な未来を描くと言いつつ、

確実性の高いものを選んで進めてしまうのが常。

しかし、動き出して初めてわかる「結果に対する期待」。

実はプロジェクトでは、

「弾けるくらいの成功」をいつでも求められている。

 

なのに、その検討過程で「独創的なプラン」は

パトロンからは遠ざけられやすい。

その時点その時点で判断を求めれば、

安定した「見た目確実なプラン」に収束してしまうであろう。

それは既に手垢のついた、減衰していくプランだ。

 

世界でひとつとまではいかなくても、

何かの要素で飛びぬけたオリジナルなものを求め続けないと

直ぐに真似されてしまい、持続的な成功は得られない。

 

独創的な成功を求めるなら、その時どんなに大変でも、

本来あるべき、あるいは本来ありたいものに向けて

プロジェクトリーダーが引っ張って、将来を目指さないといけない。

「皆には見えない未来」を描くことが出来ることが

創造的なプロジェクトリーダーなのだ。

 

例えメンバーが皆プロであっても、信頼できる人であっても、

検討の段階から「オリジナルなものを創作」することを避け、

他に事例のある安全性の高い確実なものを選んだら、

どんなにメンバーが良くても二番煎じでの成功しか受けられない。

だから「目指す目標」は下げてはいけない。