なんだか不思議ー
たった1カ月なのに景色が懐かしくて
東京へ降り立った時も同じ気持ち
どちらも私の町
帰ってすぐにニースにある叔母の家へ
スイス留学時代からの友達Cynthia
気がねがなく姉妹の様なもの
年中ぶつかるが次の瞬間忘れた様に
周りが驚く
叔母は叔父亡き後ひとりで
法律相談からお料理を引き受ける、
コンパニオンの様な人と住んでいる
Cynthiaは叔母と気が合い
殺風景なほど広い家があるのに
年中この家の小さなはなれに
(元々ここは私が陣どっていた)
来ては仕事をしている
co-workerと言っても投資をしているだけだが
一日も早く来て手伝ってと叫んでいるCyntiaは
有名メゾンのすごウデ裏方として抜群の力を発揮
今や居なくてはならぬ程の人物
それがある日
「ちょっとした決断をしたのよ
3年経ったら今のメゾンをやめて
自分の場所を作りデザインをして、
もっと自由度の高い、小屋でもいいし
言ってみればアメリカ式フードトラックで
洋服を売る様なことをしたいの
それにはどうしてもあなたの力が必要なのよ
やるよね」
とんでもないこと!
「やらない絶対に
私は今の仕事で手いっぱい、やめる気ないし
一緒にはやらない」
激しい声の応酬が外へもれたらしく
時々来るシェフのGerardが聞きつけて飛んで来た
やれやれ
