息子っちの友達は週末によくうちに泊まりにくる
狭いアパートで申し訳ないのだけれど、
6畳の彼の部屋にぎゅうぎゅうでざこ寝するのが楽しいらしい
多い時はいっぺんに7人とか
息子を入れると8人分の男子の食事を用意する私はさながら 寮のおばちゃん だ
震災直後は、私がひとりになりたくないこともあって、
放課後は毎日のように来てもらっていた
家の中から大勢の楽しい笑い声が聞こえてくるのはありがたかった
高校の学区などないに等しいから、遠い子は我が家まで2時間近く掛けて来る子もいる
いつも一緒に遊ぶ友達のことを、最近では いつめん と言うらしいが、
( = “いつ”もの“メン”バー )
そのいつめんの中で一人、ひじょうに女子力が高い男子がいる
お菓子作りがだいすきで、
そして得意で、
ファンシーなものが大好きで、
肉より甘いものの方がすきで、
サラダが好きで、
いつもにこにこしていてやさしくて、
とにかく物腰がやわらかい
友達が来ると私も部屋にこそっと入って行って、どさくさに紛れて一緒にしゃべったりするのだけど、
( 話題選びを間違えない、退散際を守る、ことさえすれば私でも嫌われはしないようだ )、
( 彼らが携帯で更新しているブログのその画面を見せてくれたりすると、
警戒されていないこと に嬉しくなったりなんかして )、
「どんなことに今は夢中なの?」みたいな会話になったとき、
その子は「お菓子作り」と答えて、
「 じゃぁ次に来るとき、作ってきますね♫ 」と笑顔で付け加えた
そして次のとき本当に作って持って来てくれた
適当な口約束で流さなかった彼をまず尊敬した
友達のお母さん に過ぎない私などの相手を律義にしてくれる、
それにとても感謝した
放課後、材料とカップ容器を買って、作って焼いて、
そして自転車をこいでうちへやってきた彼
私が「 すごーーい!! これ、ブログに載せてもいい? 」と聞くと、
照れたように「 焦げたところは写さないでくださいねっ 」とわらって言った
そしてみんなで一緒に食べた
みんないい子だ
自分が高校生だった頃を思い出すと、
友達の輪の中に母親を入れるなどとんでもないことだった
このカップケーキの容器も赤いハートでかなりファンシーだが、
全部を包装してきた紙袋はもっとファンシーでかわいかった
(写真に残しておかなかったことを後悔)
味はやさしくておいしかった
プレーンと抹茶のカップケーキ
( ホットケーキミックスとか使わず、粉から作っている )
あ、
念のために言っておくと、彼は「女子が好き」ですっ
ほんとにただ 女子力 が高い、という男子なのです
‥女子レベル、完敗です、私
