1996年 春

金魚の様に水の中で舞う紅い
消えて行く命

い中で白み始める貴方は美しかった

無力な貴方を救おうとはしなかった

消えて行く命に見惚れていた

まだ少し温かい貴方がむ浴槽に

散り始めた白いを浮かべた

ただ自由になりたかった

少し貴方のことが怖くなっただけ

を引きちぎるように逃げ出した

飼われることを望んだ『貴方の私』は

何処にも居なかった