貴方が愛して止まない物理の定義だとか法則のお話を聴くのが好きでした。


全然意味は解らないけど、私が知らない世界の出来事のお話をする貴方が好きでした。


物理の授業は教卓の前の席で受けて、放課後は貴方が居る化学準備室へ行ってましたね。


貴方の側に居たくて夢中でした。


貴方が教えてくれる物理が好きだと私は云いました。


あれから何年か経ちましたが、今は「物理」と謂うものが憎くて仕方在りません。


精神では超えられないものが物理だと気付いたからです。


どんなに愛しても想ってもそこに物理が立ちはだかるからです。


私と貴方が離れてしまったのも物理でした。


今また、私は物理に悩まされて居ます。