指定された時間の5分前、外で車が止まる音がした。少し離れた入口からウエイターとのやりとりが漏れ聞こえてきた。どうやら、相手先が見えたようであった。
「専務、相手先の方がお待ちです。」
「分かっているって、あなたはちょっと外していて。1時間たったら迎えにきてちょうだい。」
相手先が見えると、すかさず、俺は今回の件についてお詫びの言葉を伝えた。
「すみません、今回の件については当方の不手際で…」
そこまで言ったとき、相手先から思いもよらない言葉が返ってきた。
「あれ、小森君じゃない!私よ、覚えてくれているかしら?」
「え…と…、ちょっと待ってください…。」
そう話す女性の顔に、正直、俺は見覚えがなかった。だが、彼女の目だけは、どこかで見た記憶があった。
やがて、出かける前に見た、相手先の名前を思い出し、1つの心当たりが浮かんできた
「え、絵玲奈か、もしかして!?」
「そうよ、高校以来だわね!」
思いもよらないめぐり合わせに、俺は驚きを隠せなかった。こちらの世界で、彼女が海外留学したことまでは分かっていたが、その後の足取りは全く途絶えていた。実に、およそ20年ぶりの再会であった。
本題についてはサクっと打ち合わせると、仕事のことは一旦ここまで、再会を楽しもうと絵玲奈が言い、彼女は飲み物と料理の追加注文をし始めた。
絵玲奈は留学先で知り合った相手と国際結婚をしていた。夫と一人娘の3人家族で、見せてもらった写真からは、絵玲奈の家族が暖かい家庭を築いていることが伝わってきた。
世界中を飛び回っていても、できるだけ連絡を取るようにし、休日と祝日は娘と一緒に過ごすようにしていると、絵玲奈は話してくれた。彼女の今ある幸せは、家族の協力はもちろん、並々ならない絵玲奈自身の努力の賜物であると思った。
「専務、相手先の方がお待ちです。」
「分かっているって、あなたはちょっと外していて。1時間たったら迎えにきてちょうだい。」
相手先が見えると、すかさず、俺は今回の件についてお詫びの言葉を伝えた。
「すみません、今回の件については当方の不手際で…」
そこまで言ったとき、相手先から思いもよらない言葉が返ってきた。
「あれ、小森君じゃない!私よ、覚えてくれているかしら?」
「え…と…、ちょっと待ってください…。」
そう話す女性の顔に、正直、俺は見覚えがなかった。だが、彼女の目だけは、どこかで見た記憶があった。
やがて、出かける前に見た、相手先の名前を思い出し、1つの心当たりが浮かんできた
「え、絵玲奈か、もしかして!?」
「そうよ、高校以来だわね!」
思いもよらないめぐり合わせに、俺は驚きを隠せなかった。こちらの世界で、彼女が海外留学したことまでは分かっていたが、その後の足取りは全く途絶えていた。実に、およそ20年ぶりの再会であった。
本題についてはサクっと打ち合わせると、仕事のことは一旦ここまで、再会を楽しもうと絵玲奈が言い、彼女は飲み物と料理の追加注文をし始めた。
絵玲奈は留学先で知り合った相手と国際結婚をしていた。夫と一人娘の3人家族で、見せてもらった写真からは、絵玲奈の家族が暖かい家庭を築いていることが伝わってきた。
世界中を飛び回っていても、できるだけ連絡を取るようにし、休日と祝日は娘と一緒に過ごすようにしていると、絵玲奈は話してくれた。彼女の今ある幸せは、家族の協力はもちろん、並々ならない絵玲奈自身の努力の賜物であると思った。