「いらっしゃいませ。おー、亮介か!もう体調は大丈夫なのか?」
「久しぶり、とりあえずはな。胃薬くれ、いつものやつ。」
「また外回りついでに顧客先でお叱りか?相変わらずだな。」
「うるせーよ。」
こちらの世界で、真人はドラッグストアの薬剤師をしていた。研究職を志し、大学院まで進みはしたが、研究で無理を重ねたことが災いし、体調を崩したため、研究職からの進路変更を余儀なくされたのであった。
「それでも、18年間やってきたんだな、お前。高校の頃からずっと希望していた、金融の世界で。」
「真人だって薬剤師で、立派に大黒柱になっているじゃないか。来月からは関東一円で、統括エリア長になるって言うし。すごいよ。」
「ははは。それでも、憧れていた医療薬学分野での研究職に未練が無いって言ったら嘘になるよ。あの時、最終選考直前に、体さえ壊していなければって、ふとした時に考えたりするし。」
そう話す真人の表情は、流石に少し寂しげであった
「それでも、今の仕事を頑張って、家族を守るって決めたから、今はそれに向けて頑張るだけだよ。ほら、胃薬。用法・用量守って正しく飲めよ。」
「分かってるよ。じゃあな、ありがとな。」
受け取った胃薬を服用し、この後に備えると、俺は重い足取りで待ち合わせの場所に向かった。出てくるのはため息ばかりであった。
「久しぶり、とりあえずはな。胃薬くれ、いつものやつ。」
「また外回りついでに顧客先でお叱りか?相変わらずだな。」
「うるせーよ。」
こちらの世界で、真人はドラッグストアの薬剤師をしていた。研究職を志し、大学院まで進みはしたが、研究で無理を重ねたことが災いし、体調を崩したため、研究職からの進路変更を余儀なくされたのであった。
「それでも、18年間やってきたんだな、お前。高校の頃からずっと希望していた、金融の世界で。」
「真人だって薬剤師で、立派に大黒柱になっているじゃないか。来月からは関東一円で、統括エリア長になるって言うし。すごいよ。」
「ははは。それでも、憧れていた医療薬学分野での研究職に未練が無いって言ったら嘘になるよ。あの時、最終選考直前に、体さえ壊していなければって、ふとした時に考えたりするし。」
そう話す真人の表情は、流石に少し寂しげであった
「それでも、今の仕事を頑張って、家族を守るって決めたから、今はそれに向けて頑張るだけだよ。ほら、胃薬。用法・用量守って正しく飲めよ。」
「分かってるよ。じゃあな、ありがとな。」
受け取った胃薬を服用し、この後に備えると、俺は重い足取りで待ち合わせの場所に向かった。出てくるのはため息ばかりであった。