未来と時也は、現実時間に残されている真希の反応もまた調べていた。
意識が戻らない亮介のことを、真希は本当に心配していた。

生活のこととかも、もちろんないわけではないが、それ以上に、子どもたちへの影響を気にしてであった。やはり、寂しい思いをしているだろうと思っているのだ。早く元気になって、子どもたちと遊んで欲しいのである。

また、今回の件で、真希はもう一つ気づいたことがあった。

何だかんだ言っても、亮介のことを愛しているということだ。

そばにはいるけれど、話ができなくて寂しく感じたり、電話が鳴るなど、ちょっとした瞬間に気になったりして、やはり、私にはまだ、この人が必要だということを改めて思うようになってきていたのである。もっとも、そんなことは照れてしまい、言えはしないとも、真希は思っていたが。

肝心の本人、亮介は今の生活をどう思っているのか?

亮介自身、最初は突然のタイムスリップにとても戸惑っていた。

それでも、こっちでの生活をまずは精一杯やってみようと考え、「過去」の後悔や反省を踏まえて、いろいろ挑戦してみた。そしたら、自分にもまだまた可能性があり、やれば出来るんじゃないかというように、前向きになっていったのではないかと思っていた。

もちろん、過去には無かった苦悩や苦しさもある。

部活一つ取ってみても、バトミントン部に入部したことで、前にはあった時間的な余裕が全く無い。おかげで、毎日が自転車操業状態だ。

自力ではどうしようも出来ないから、今の生活を後悔の無いように過ごしていこうとは思っている。そして、いつかは現実時間に戻らなければならないだろうけど、まずは、今の生活が、このまま楽しく続いくといいなと思っている。

その反面、現実時間に残された家族が心配になってくる。元気にやっているのかなとか、子どもたちは仲良くやっているのかなとか。そして、妻の真希が無理をしすぎていなければいいけどなとも。

そんなことを考えているうちに、こちらで正月を迎えることとなった。