愛してる出演者紹介⑥〜ハリー、参戦す！〜

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こんにちは、ハリーです。どこにも所属しない野良役者です。ジェームズでポッターのハリーではありません。ハリボーグミのハリーです。

今回の作品タイトルである「愛してる」。なんとまあ情熱的な言葉なんでしょう。気恥ずかしくて言えたもんじゃないです。
しかしそんな私でも気恥ずかしさを超えて「愛してる」と言いたいものがあります。
それは3本の万年筆です。
どこに行くにしてもこれとメモ帳などの紙を持ち歩かねば地に足がついていないような感覚に陥って来るほど愛用しています。
一番最初に買ったのは「Cavalier」。「騎士」なる意の名を持つのですが、最初は他の万年筆に無い青く煌めく細身ボディから女性的なものを感じ取っていました。
2本目は大学の期末テストでどの教科も再試験に引っかからなかった記念に買った「基次郎」。梶井基次郎の私小説、「檸檬」をモチーフにした黄色いボディをしています。今思えばしみったれた理由で、日常が成績の悪い学生であることが伺えます。
3本目は万年筆ドクターも驚く古さがあるパイロットSUPER150、通称「時雨」です。1951年製、映画「Always三丁目の夕日」でも色違いがこっそり出演していました。元の持ち主である祖母が放ったらかしにして箪笥の肥やしになっていたところ譲り受けました。(どうやら貰い物らしい…誰から？)時雨の名は見つけた時期が時雨の降る秋冬あたりだったことが由来します。

それぞれ個性的な来歴の3本。
そもそも私が万年筆を持つようになった理由というのも「作品作りたい！！使いやすいペン欲しい！！！」とアホ丸出しの理由です。しかし余裕に一万越えをする手のひらサイズの塊。ほったらかしにするのは忍びなく、それぞれローテーションを組んで使っております。
私は絵や文字を作品にしていたい人間です。未だ目立った物は出来ていませんがその目標のためにも彼ら彼女らには協力いただいています。

ペン先はすでに自分に合う硬さになりスラスラと紙上を走ります。藁半紙でも裏紙でもスケッチブックでもノートでも。彼らは私の頭を文字なり絵なりに昇華する相方たり、相棒たる物達。(万年筆だけに)

愛してると言わん方が罰当たりなものです。
今日も今日とて私は描くのでした。

さらばじゃ。