食用花と価値: 最近見た夢
花を食べる少年少女達。
どこか、懐かし気のある格好。
道を歩きながら、俺に「食べろ」と催促して来た。
手に取ると、菊や見たこと無い大小様々な花だった。
一つを食べると、一気に景色が変わった。
記憶にある情景は、牧場の様な景色。
1頭の馬が、中年のおやじに蹴られ、殴られしている。
傍に行こうとするが身体が動かない。
怒りのせいだろうか、次第に身体が熱く、汗ばむのを感じた。
身体は動かない。
その馬は、やがて、離れている俺にも聞えるぐらいに「ドサッ」と倒れた。
自然が不自然に淘汰されて来た様に、おやじはその馬を切り刻み始めた。
俺はそのおやじを睨んだ。
すると、さっき花を食べていた少年達が親父の元へやって来た。
「食べれるの?」と子供達。
「お金持ってるのか?美味しいぞ~」とおやじ。
「食べなきゃ駄目なのか?」と思った瞬間、何も抵抗できず、地面に倒れて目が覚めた。
この夢を見た夜は、ニュースで「雪に注意して下さい」と話題になるほど寒い夜なのに、大汗を掻いたのを覚えている。
そして、夢から覚めた瞬間、『価値』という文字が脳裏に浮かんだのを覚えている。
価値と言えば、
生まれて初めて買った2万円の安物エレキギター。
そのギターは日を重ねる毎に俺を楽しませてくれて、気がつけば、2万円という『仮想価値』を遥かに超えていた。
学生の頃、1万円の指輪を彼女に贈った事がある。
大いに喜んでくれた。
お返しに、手編みの手袋を貰った。
身体の一部にしたいぐらいの価値を感じた。
1万円の値が付いたものは、それを買い、手にした時にその1万円の価値は無くなり、新たな価値を持つ。
100円のものでもいい。
自分のものになった時、その価値は本当の価値へと変わるだろう。
改めて、世に流されている自分を感じた。
自分自身で引き起こす、優越や驕りや甘えなどで、自分自身の本当の価値から離れてしまっている。
夢に出て来た少年達が、あのおやじの行為に何かを感じて、怒りを持ってくれる事を信じている。
最後まで見る事はできなかったけど、信じている。
掻いた汗を拭き取って、朦朧として寝たけど、風邪はひいてない♪
良かった♪