家政夫Nの生態その2 | シャネルを着た悪魔の阿修羅道

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フランス語圏内のとある邸宅で働く個人秘書Aが綴る、よもやま話。

 

マダムMの元で働く人たちはみんなキャラが濃く

なかなか一度の紹介で終わりません!

やはりマダム自身キャラが濃いから集まっちゃうのかな。。。

 

 

仕事が丁寧な家政夫Nは、家政婦M以上に家計が自転車操業タイプ。

 

「娘たちを移動遊園地に連れて行きたいからお金を貸して欲しい」

 

とマダムに前借りをお願いし(断られ)、家政婦Rにお金を借りていました。

 

どうやら家政婦Rからは毎月末に50ユーロ借りていたよう。

50ユーロもお金が無いのか!?と謎過ぎます。

 

 

クリスマス前にはマダムに何度も

 

「メリークリスマス、マダム!」

(お小遣いくれ!の意味?笑)

 

と言ってみたり、娘の写真を何枚か送りつけてみたり・・・。

 

マダムは天邪鬼なのでねだると貰えないのを分かっていない。

頼られるのとねだられるのは違いますからね。

娘の写真は開きもせずに削除(!)

 

 

 

ちなみに、マダムMは滅多に残業をさせないし、

残業をしてもその分きちんと支払ってくれるのでいいのですが、

逆に仕事中に私用で抜け出さなければならない時は、

その分を給料から天引きされます。

 

実は以前、家政夫Nの一番上の娘が熱を出し、

仕事中に迎えに行かなかければならない時がありました。

専業主婦の姉さん女房は下の娘たちの面倒を言い訳にお迎えを拒否したので、

家政夫Nが行くしかないと。

マダムは了承した代わりに、その時間を給料から天引き

 

私としては当たり前でありがたいことでもありますが、

家政夫Nは残業代をもらえるのはOKなのに、

天引きされることには文句たらたら・・・。

 

よくよく話を聞くと、他の雇用主は

 

「仕事をきちんとしていれば、好きな時間に行って好きな時間に帰っていい」

 

らしい(何それ!!)

 

 

とにかくほとんどのフィリピン人は、

 

「お金を持っているんだったら、どうしてくれないんだ!?」

 

と思う人が多いんだな、ということがよく分かりました。