皆様、こんにちは。

THE CLINICの木村圭吾です。

 

本日は、ご相談が増加傾向である『アクアフィリング』によるトラブルに対し、『アクアフィリング』を除去したゲストの経過をご紹介いたします。

 

 

ゲストは、『20歳代』、『BMI 19』のスリムな女性で、3年前に『アクアフィリング豊胸』を行いましたが、お胸に『痛み』を感じるようになったため、来院されました。

 

 

術前のお胸のお写真です。

 

 

 

表面からは、バッグやシリコンによる豊胸を推測しますが、特に大きな異常はありません。

 

当院では、最初に『超音波(エコー)検査』を行い、アクフィリングの位置や量、周囲の状態を確認いたします。

 

 

超音波検査のお写真です。

 

 

 

少々分かりづらいでしょうから、色をつけてみます。

 

 

 

黄色い領域が『乳腺』で、青い領域が注入された『アクアフィリング』です。

 

『乳腺の下』にアクアフィリングが注入されていることが分かります。

 

 

症状がなければ、必ずしも除去する必要はありませんが、『痛み』の症状がありましたので、アクアフィリングの除去をお勧めいたしました。

 

『アクアフィリング』は生理食塩水で溶けるということにはなっていますが、実際は全て生理食塩水に溶けることはなく、一旦、体内に注入されると、残念ながら『完全に除去することは不可能』です。

 

ただ、大部分を除去できれば、症状は良くなります。

 

今回は、両脇に1箇所ずつ、7mm程度の傷を作り、そこからアクアフィリングを除去しました。

 

 

術中の超音波検査のお写真です。

 

 

 

『吸引管』で『アクアフィリング』を吸い出しているところです。

 

説明のために色付してみます。

 

 

 

青色の領域が『アクアフィリング』で、黄色の矢印で示した部分が『吸引管』です。

 

このように、超音波検査で正確に『アクアフィリングの位置』を把握し、リアルタイムで『吸引管』による除去を行ないますので、大部分のアクアフィリング除去が可能となります。

 

 

除去したアクアフィリングのお写真です。

 

 

 

生理食塩水で溶かしながら除去するので、吸引した量は注入量より多くなっています。

 

 

術後の超音波のお写真です。

 

 

 

いかがでしょうか?

 

乳腺の下にあった『アクアフィリング』が消失していることが分かります。

 

これで、お胸の『痛み』も良くなることでしょう😊

 

 

このように、当院では、可能な限り、お体に負担のない方法で『アクアフィリングの除去』を行っております。

 

アクアフィリング注入によるトラブルは多発してきております。

もし、私に何かできることがございましたら、気軽にご相談下さい。

 

大阪院、名古屋院、東京院でお待ちしております。

 

 

アクアフィリング豊胸 除去外来の詳細はこちらをご覧ください。

https://www.theclinic.jp/contents/remove-aquafilling.php