りょうこと男女の関係になった当時はスマートフォンなるものはなく、まだガラケー全盛の時代だったので、LINEとかそういう便利なコミュニケーションツールはなかった。
りょうことの連絡は主にPCのメールかガラケーのメール、もしくは携帯電話への直接連絡だった。
彼女の旦那は何の仕事をしているのか知らないままだったが、相変わらず出張が多く、家を空けていることが多いようだった。
りょうこはりょうこで忙しいといえば忙しいオフィスレディなので、たまったストレスを不倫で相殺していたのかもしれない。
りょうことホテルデートをしてから、特に次に逢う約束をしないまま、1週間が過ぎ、金曜になった。
旦那の目が届きにくいりょうこと秘密裏に逢おうとすればいつでも逢えたはずだったが僕自身がりょうことの関係をどうしようか何故か悩んでいたこともあり、次の一手が出ないままでいた。
それに僕は基本はりょうこの会社にそんなに出入りしないフリーランスの人間だったので、毎日彼女と顔をあわせるわけでもない。
どちらかが積極的に連絡を取りにいかないと話をしなくなる。
はっきりと交際を宣言しなかった僕も悪かった?のかもしれないが放っておけばりょうことの距離はどんどん空いていくのは明確だった。
それに本命の不倫相手の女性も大事にしないといけない。
そちらの女性との関係はここでは詳しく触れないが、いわゆる純愛が貫ける関係だったので僕は彼女を捨てることもできなかった。
(りょうことは・・・このままフェードアウトしたほうがいいのかも)
そういう薄情な考えと裏腹にりょうこにまた射精したいという念があった。
これはもう男性本能に近い考え方だろう。
りょうこも生理的に僕のことを無理と感じていたら、ピルまで飲んであの日の僕のデートに応じなかったはずだ。
僕らは互いのDNAが呼応したのだ。
それは間違いなかった。
週末の休みに僕は本命の不倫相手と久しぶりに自宅で逢った。
逢ったというか、突然抜き打ちのように自宅にやってきたのだ。
女のカンとは恐ろしいもので、ここ最近のデートの回数が減っていることをやんわりと追及してきた。
明らかに僕を疑っていた。
彼女は部屋にあがってしばらくすると僕にセックスを求めてきたが、僕の身体はすぐに応じられなかった。
昨日仕事の帰りが遅くて、シャワーに入ってないとウソをついて、とにかくシャワーをあびた。
りょうこを最後に抱いてから1週間以上の時間が経っていたが、本命の女性とセックスする前に、なんとなくシャワーを浴びたかったからだ。
シャワーのあと、狂ったように彼女は僕を求め、わざと僕の背中に爪をたて、腕や男性近くの下腹部にかみついた。
いつもはそんなことをしないのに。
「ショウさんはわたしのものだ」という印をつけたかったのだろう。
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