シカゴ36"NOW"発売! | FEELIN’ STRONGER EVERY DAY  Only the beginning

シカゴ36"NOW"発売!

6月17日(火曜日)夕方~
世界に先駆けてシカゴの最新アルバム「36"NOW"」が日本にて発売開始!。


シカゴ36



https://www.youtube.com/watch?v=wOH5g4s_V7k
【"NOW" Chicago XXXVI - 2014 NEW ALBUM!  - シカゴ公式YouTube】動画


今までのワーナー(ライノ)からではなく、
アメリカでは自主レーベルCHICAGO RECORDSⅡから、
アメリカ以外ではイタリア(!)のFrontiers Recordsが!。
それに伴い日本ではマーキー/アヴァロンから発売!しかも日本先行発売に加えて
2013年ニュージャージー州ニュー・ブランズウィック公演での「イントロダクション」の音源のボーナストラック付き。

今回のアルバムは
シカゴのアルバム「ストーン・オブ・シシファス」のアグレッシブさに
ここ数年のロバート・ラムのシングルアルバム(「Living Proof」等)のエッセンスを加えた、
まさに1969年から70年代前半のような“ロバート・ラムとその仲間達”な感じのアルバムで、
ロバート好きには狂喜乱舞なアルバムでしょう。

(その一方で大人の事情で脱退したビル・チャンプリン好きな方には…でしょうが)

70年代後半から80年代~90年代はピーターやビルの台頭で
ロバートの存在感が薄れがちでしたが、
実は本当にロバートの創作意欲の衰えなさは素晴らしく、
フィル・ガルストンやジェリー・ベックリー(アメリカ)やハンク・リンダーマンや
ジョン・ヴァン・エプスなどおなじみの面々と組みながら
ほぼ前篇に渡ってもうすぐ70歳になろうかと思えないくらいロバートワールドな曲が続きます。
(一方、ジミーさんの創作意欲は…とさびしいですが)

ちなみに、タイトル曲でしかもアルバムの1曲目を飾る「NOW」は
キャッチーで身体も思わず動いてしまうような曲ですが、
実はシカゴのメンバーが演奏しているのはキースのギターソロだけ!。
パーカッションはシカゴ(特にトリスと)関わりのあるルイス・コンテが演奏しているものの、

ブラス隊はハリー・キム率いる旧フェニックス・ホーンズ~ヴァイン・ストリート・ホーンズの面々ですし、
ベースはこの曲の制作にあたっての重要人物⇒あのヴァーダイン・ホワイト!!。
つまりアース・ウィンド・アンド・ファイアー組の演奏ですが、
ジェイスンが歌うと何故かシカゴの曲になってしまう不思議!!。
(ですので、シカゴホーンズの面々がPVで譜面見て演奏しているのも納得)。


https://www.youtube.com/watch?v=XZRLMRHY4gM
【Chicago - Now (Featured on Billboard.com)  - YouTube】動画

シカゴのメンバーがほぼ演奏していない曲であったとしても、
それはクレジットを読んでわかる事であって、
普通の方は気にしないことですし(凄く気にする方もいるでしょうが)
曲がよければよしとしましょう(汗)。


レコーディングスタジオでレコーディングではなく、
「ザ・リグ」と呼ばれるシステムを用いて
時にツアー中の滞在先のホテルで、そしてまた別の滞在先のホテルでレコーディングという成り立ちから、
時にツアーに帯同していなかったジミーやウォルターが不在の曲もありますが、
これもクレジットを見なければわからない!。
でも、そろえば嬉しい!!。


https://www.youtube.com/watch?v=ByHD6LPQ2Hs
【Chicago Horns: "Naked in the Garden of Allah" session  - シカゴ公式YouTube
】動画


シカゴ版「キル・ビル」~「大都会 闘いの日々」(!)な「FREE AT LAST」や
シカゴ版「ザ・ストレス 中近東バージョン」(!!)な「NAKED IN THE GARDEN OF ALLAH」など


https://www.youtube.com/watch?v=RhXmyWqsw_k
【Chicago - "Naked in the Garden of Allah" Music Lyric Video - YouTube】動画


ここまで攻撃的でアグレッシブなのか!とビックリする中で、
一聴するとノホホンとしているかのように思っても、
実は痛烈に自国に対するシニカル視線を投げかけるリーによる「AMERICA」。


https://www.youtube.com/watch?v=JTQwGrctmeU
【"America" [single by Chicago]  - シカゴ公式YouTube】動画

最後のロバート流アーバンヒップホップな「ANOTHER TRIPPY DAY」で終わるシカゴ36。

前回の「30」がプロデューサーがラスカル・フラッツのジェイ・ディマーカスだけあって、
どちらかというとナッシュビル寄りなサウンドでしたが、
今回はロバートの色が強いだけあってよりアーバンなニューヨーク…日本で言えば
新宿・渋谷といった混沌とした都会で聴くとより似合うアルバムとしたてられているような気がします。


そんな中にジェイスンの美声が響くバラード「LOVE LIVES ON」。

https://www.youtube.com/watch?v=9LnRIVYpqyg
【Chicago - "Love Lives On" Music Video Premiere - YouTube】動画

シカゴの言えばバラードも聴きたいという要望にもキチンと答えるかのようで、
更に今までのダイナミックな(逆に言えば仰々しい)バラードとはまた違うシットリとした楽曲で
何とも和みます。
今年52歳とは思えない若々しい素晴らしい美声で、
ピーター脱退後支えただけある素晴らしいヴォーカリスト/ベーシストであると実感しました。



ロバート健在を示した今回のアルバム。
音楽性の多様化やDL全盛とCDというパッケージ販売の崩壊など
いろいろとミュージシャン自身もビジネスのあり方を問われている時代に、
ビルボードのチャートがにぎわえばなお嬉しいですが、
こうしてオリジナル曲満載の新作を届けてくれた事実に感謝すると共に、
新作の成功とメンバーの健康を願いつつ、
またあわよくば更なる新作を願いつつアルバムを聴き続けたいと思います。



(追記)

渋谷のタワレコさんはシカゴの大きいコーナーを設置してくれていましたし、
タワレコのフリーペーパー「bounce」では金澤寿和氏執筆他による4ページにも渡るシカゴ特集を掲載してくれましたし、
(購入特典でシールとうちわもつきましたし)感謝感謝。



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