映画「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」
今日は休みと言う事で、
なぜかポリスの「孤独のメッセージ」が流れる歌舞伎町の傍を通って
遂に観に行ってきました!!。
マーティン・スコセッシ監督による
ジョージ・ハリスンの映画「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」!!。
http://gh-movie.jp/
【2011.11.19(Sat)公開 『ジョージ・ハリスン-リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』公式サイト】

http://www.youtube.com/watch?v=AGMMXK-661M
【George Harrison: Living In The Material World 】動画
【以下、ネタバレ多少あり】
事前の情報では
慈愛の響きはどうしたとか
クラプトンとの日本ツアーはどうしたとかありましたが、
そんなことも杞憂に終わるようなオープニング!!。
これをこの後発売されるDVDorブルーレイで観るのか、
それとも全世界でも日本だけという映画館で観るのかで
その感動は違ってくるはず!!。
日本人だけが味わえるこの優越感!!。
大画面にジョージの笑顔、
そしてジョージの曲が
ビートルズの曲が映画館のサラウンドで大音量で流れる至福!!。
最初の1~2分で涙腺崩壊しそう!!。
ハンブルグでの青春時代の逸話だけでもうお腹いっぱいになりそうなほど
クラウス・フォアマンとアルスリッド・キルヒヘルのエピソードの濃い事!!。
その濃さは「アンソロジーDVD」の“1枚目”を凌駕しそうだ!!。
写真家だったアルスリッドの写真も素晴らしい!!!!!。
あのパティ・ボイドはすてきなおばさんになっていて少し安心しましたが、
ポールやクラプトン、そしてフィル・スペクターの風貌や
ジョージ・マーティンの“左耳”を観て
(私はジョージ・マーティンの“左耳”を観て、プロデュース業を引退したんだなと思いました…)
時の流れをリアルに感じたのも事実。
ビートルズで金と名誉を手にしたけれど、
なぜか残るみたされない気持ちをどう埋めるのか?。
その手段をLSDでハイになる事ではなく、精神世界に求めるようになり、
マハリシ・ヨギの教えで瞑想し、
(ビーチ・ボーイズのマイク・ラヴとアル・ジャーディンはマハリシ・ヨギに更にのめりこんでいったものの)
ジョージはそこからラヴィ・シャンカールとの出会いで更にインド音楽に。
ラヴィの一言でインド世界からロックの世界に戻ったエピソードは実に興味深かったです。
クラプトンとの友情、
そしてパティを取るか友情を取るか?
パティはパティでジョージの所に戻るのかクラプトンに行くのか…
パティの語る「いとしのレイラ」エピソードは胸が締め付けられる思い。
ただ、クラプトンとの友情は晩年まで続いたのですから、
この2人の関係は万人にはわからぬ何か特別なものがあったのでしょうね。
「ホワイト・アルバム」ではオノ・ヨーコが出てきて
「レヴォルーション9」共作秘話はご愛敬と言う事で。
「ホワイト・アルバム」での「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」を境に
ジョージの作詞作曲の才能が大爆発し、
解散後の「オール・シングス・マスト・パス」発売にいたる訳です。
映画はところどころにどこかの学者は評論家が
仏教や精神世界について激論する映像がはさまれて
睡魔を誘発させますが…
そんな時にバングラデシュ・コンサートでの「ワー・ワー」や
1974年ソロツアーでの「美しき人生」でのカッコいい映像にカッコいい演奏が流れて
眼を覚ますという良い展開に(笑)。
バングラデシュ・コンサートでの「ワー・ワー」がカッコいいのは当然ですが、
http://www.youtube.com/watch?v=vwVAvnYKLJE
【George Harrison - Wah-Wah Concert for Bangladesh, 1972 - YouTube】動画
1974年ツアーの幻の映像がカッコいい!!。
ビリー・プレストンとのツインヴォーカルがファンキー!!。
是非“オフィシャル”での映像作品発売希望!!。
F1雑誌での4コマ漫画「F1グランプリ天国」でタータンチェック親子として有名な(笑)
稀代の名レーサー、ジャッキー・スチュワートによる友情エピソード。
そして一流だからこそレース中に感じる事が出来る“身体の感覚”についての語りは
知性派のジャッキーらしい知見かなと。
奥様のオリビアが中盤以降登場が多くなり、
エピソードによってはあまりにもパーソナルすぎる所もあり
正直…な所もありました。
ただ、この映画はそもそも「アンソロジー」に感化されてジョージが発案したとの事ですし、
ジョージの死後、その遺志をオリビアと息子のダーニ(字幕ではなぜかダニーとされていましたが…)が継いで
こうして公開されることになったのですから、
大目に見ようかなと。
「アンソロジー」はビートルズの歴史を追うと共にジョンのいない喪失感も表現されていましたが、
この作品では更にジョージのいない喪失感も加わり、
それがエンディング間際での関係者の眼頭に繋がるのですが、
特に暴漢がジョージ宅に押し入ってジョージとオリビアを襲った所の描写は生々しく、
思わず息を飲み、
自らの死期を悟って穏やかに最期に向かっていくジョージのエピソードは
まさに「オール・シングス・マスト・パス」な人生。
演奏ではとっても陽気なリンゴやレイ・クーパーの深い悲しみの表情と
ジョージを失った喪失感。
その喪失感は死後10年絶った今でも続いています。
ただ、諸行無常、万物は流転し、すべては移ろいでいき、すべては過ぎ去っていくのなら…
日の出が午前中ずっと続くわけじゃない
どしゃ降りが一日中続くわけじゃない
僕の愛が終わって、予告もなしに君から去っていくような時でも
いつも憂うつな気分になるわけじゃない
すべては移ろいでいく、すべては過ぎ去っていく
夕日が夕方ずっと続くわけじゃない
心がそれらの雲を吹き飛ばすんだ
結局僕の愛が終わり離れていくんだ
今までも憂うつな気分が続くわけじゃなかった
すべては移ろいでいく、すべては過ぎ去っていく
すべては移ろいでいく
人生の糸もいずれも長く続くわけじゃない
だから僕は自分の道を進んで次の日を迎えるんだ
今暗闇は夜の間だけ留まっているだけで
朝になれば消えていくんだ
好機はきちんと訪れるんだ
いつも憂うつな気分になるわけじゃない
すべては移ろいでいく、すべては過ぎ去っていく
http://www.youtube.com/watch?v=0EVeeR41aGw
【George Harrison All Things Must Pass Remaster - YouTube】動画
たとえ今が憂鬱だったとしても
いつかは好転するのなら…
トム・ペティへのウクレレ秘話のような
そんな温かな気持ちになって終幕後、ロビーに出ると、
ジョージ好きな方が老若男女たくさんいらして
(平日なだけあってさすがに中高生はいませんでしたが)
嬉しい気持ちになりながら、
レコードショップによって、夕食は中村屋のインドカレーにでもしようかなと思いながら
帰路に着いたのでした。
お家の棚に「アンソロジー」DVDをお持ちのあなた!!。
この作品はまさに「アンソロジー」の続編です!!!!。
全世界でも日本だけという映画館での期間限定上映の恩恵を是非受けましょう!!。

なぜかポリスの「孤独のメッセージ」が流れる歌舞伎町の傍を通って
遂に観に行ってきました!!。
マーティン・スコセッシ監督による
ジョージ・ハリスンの映画「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」!!。
http://gh-movie.jp/
【2011.11.19(Sat)公開 『ジョージ・ハリスン-リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』公式サイト】

http://www.youtube.com/watch?v=AGMMXK-661M
【George Harrison: Living In The Material World 】動画
【以下、ネタバレ多少あり】
事前の情報では
慈愛の響きはどうしたとか
クラプトンとの日本ツアーはどうしたとかありましたが、
そんなことも杞憂に終わるようなオープニング!!。
これをこの後発売されるDVDorブルーレイで観るのか、
それとも全世界でも日本だけという映画館で観るのかで
その感動は違ってくるはず!!。
日本人だけが味わえるこの優越感!!。
大画面にジョージの笑顔、
そしてジョージの曲が
ビートルズの曲が映画館のサラウンドで大音量で流れる至福!!。
最初の1~2分で涙腺崩壊しそう!!。
ハンブルグでの青春時代の逸話だけでもうお腹いっぱいになりそうなほど
クラウス・フォアマンとアルスリッド・キルヒヘルのエピソードの濃い事!!。
その濃さは「アンソロジーDVD」の“1枚目”を凌駕しそうだ!!。
写真家だったアルスリッドの写真も素晴らしい!!!!!。
あのパティ・ボイドはすてきなおばさんになっていて少し安心しましたが、
ポールやクラプトン、そしてフィル・スペクターの風貌や
ジョージ・マーティンの“左耳”を観て
(私はジョージ・マーティンの“左耳”を観て、プロデュース業を引退したんだなと思いました…)
時の流れをリアルに感じたのも事実。
ビートルズで金と名誉を手にしたけれど、
なぜか残るみたされない気持ちをどう埋めるのか?。
その手段をLSDでハイになる事ではなく、精神世界に求めるようになり、
マハリシ・ヨギの教えで瞑想し、
(ビーチ・ボーイズのマイク・ラヴとアル・ジャーディンはマハリシ・ヨギに更にのめりこんでいったものの)
ジョージはそこからラヴィ・シャンカールとの出会いで更にインド音楽に。
ラヴィの一言でインド世界からロックの世界に戻ったエピソードは実に興味深かったです。
クラプトンとの友情、
そしてパティを取るか友情を取るか?
パティはパティでジョージの所に戻るのかクラプトンに行くのか…
パティの語る「いとしのレイラ」エピソードは胸が締め付けられる思い。
ただ、クラプトンとの友情は晩年まで続いたのですから、
この2人の関係は万人にはわからぬ何か特別なものがあったのでしょうね。
「ホワイト・アルバム」ではオノ・ヨーコが出てきて
「レヴォルーション9」共作秘話はご愛敬と言う事で。
「ホワイト・アルバム」での「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」を境に
ジョージの作詞作曲の才能が大爆発し、
解散後の「オール・シングス・マスト・パス」発売にいたる訳です。
映画はところどころにどこかの学者は評論家が
仏教や精神世界について激論する映像がはさまれて
睡魔を誘発させますが…
そんな時にバングラデシュ・コンサートでの「ワー・ワー」や
1974年ソロツアーでの「美しき人生」でのカッコいい映像にカッコいい演奏が流れて
眼を覚ますという良い展開に(笑)。
バングラデシュ・コンサートでの「ワー・ワー」がカッコいいのは当然ですが、
http://www.youtube.com/watch?v=vwVAvnYKLJE
【George Harrison - Wah-Wah Concert for Bangladesh, 1972 - YouTube】動画
1974年ツアーの幻の映像がカッコいい!!。
ビリー・プレストンとのツインヴォーカルがファンキー!!。
是非“オフィシャル”での映像作品発売希望!!。
F1雑誌での4コマ漫画「F1グランプリ天国」でタータンチェック親子として有名な(笑)
稀代の名レーサー、ジャッキー・スチュワートによる友情エピソード。
そして一流だからこそレース中に感じる事が出来る“身体の感覚”についての語りは
知性派のジャッキーらしい知見かなと。
奥様のオリビアが中盤以降登場が多くなり、
エピソードによってはあまりにもパーソナルすぎる所もあり
正直…な所もありました。
ただ、この映画はそもそも「アンソロジー」に感化されてジョージが発案したとの事ですし、
ジョージの死後、その遺志をオリビアと息子のダーニ(字幕ではなぜかダニーとされていましたが…)が継いで
こうして公開されることになったのですから、
大目に見ようかなと。
「アンソロジー」はビートルズの歴史を追うと共にジョンのいない喪失感も表現されていましたが、
この作品では更にジョージのいない喪失感も加わり、
それがエンディング間際での関係者の眼頭に繋がるのですが、
特に暴漢がジョージ宅に押し入ってジョージとオリビアを襲った所の描写は生々しく、
思わず息を飲み、
自らの死期を悟って穏やかに最期に向かっていくジョージのエピソードは
まさに「オール・シングス・マスト・パス」な人生。
演奏ではとっても陽気なリンゴやレイ・クーパーの深い悲しみの表情と
ジョージを失った喪失感。
その喪失感は死後10年絶った今でも続いています。
ただ、諸行無常、万物は流転し、すべては移ろいでいき、すべては過ぎ去っていくのなら…
日の出が午前中ずっと続くわけじゃない
どしゃ降りが一日中続くわけじゃない
僕の愛が終わって、予告もなしに君から去っていくような時でも
いつも憂うつな気分になるわけじゃない
すべては移ろいでいく、すべては過ぎ去っていく
夕日が夕方ずっと続くわけじゃない
心がそれらの雲を吹き飛ばすんだ
結局僕の愛が終わり離れていくんだ
今までも憂うつな気分が続くわけじゃなかった
すべては移ろいでいく、すべては過ぎ去っていく
すべては移ろいでいく
人生の糸もいずれも長く続くわけじゃない
だから僕は自分の道を進んで次の日を迎えるんだ
今暗闇は夜の間だけ留まっているだけで
朝になれば消えていくんだ
好機はきちんと訪れるんだ
いつも憂うつな気分になるわけじゃない
すべては移ろいでいく、すべては過ぎ去っていく
http://www.youtube.com/watch?v=0EVeeR41aGw
【George Harrison All Things Must Pass Remaster - YouTube】動画
たとえ今が憂鬱だったとしても
いつかは好転するのなら…
トム・ペティへのウクレレ秘話のような
そんな温かな気持ちになって終幕後、ロビーに出ると、
ジョージ好きな方が老若男女たくさんいらして
(平日なだけあってさすがに中高生はいませんでしたが)
嬉しい気持ちになりながら、
レコードショップによって、夕食は中村屋のインドカレーにでもしようかなと思いながら
帰路に着いたのでした。
お家の棚に「アンソロジー」DVDをお持ちのあなた!!。
この作品はまさに「アンソロジー」の続編です!!!!。
全世界でも日本だけという映画館での期間限定上映の恩恵を是非受けましょう!!。
